都道環状3号線は区内を分断し、小石川植物園や根津神社など文京のみどり・文化・住環境を壊す道路計画です。1980年10月に区議会は全会一致で「廃止を求める」決議を行い、翌年、遠藤文京区長(当時)が都知事に要望書を出し、明確な「反対」の意思を表明しています。1987年には「小石川植物園を守る会」が約9千筆の反対署名を区長に提出。2020年秋には、道路計画が敷地にかかる小日向台町小学校のPTAも「見直し」を要望しています。
小日向でボーリング調査はじまる 児童遊園は一時利用縮小
一方、都建設局は、今年4月から地質調査を始めます。区は小日向地域の2か所(江戸川橋体育館・茗荷谷児童遊園)と播磨坂の緑道の計3か所の区有地で、1~2週間程度(地下水位調査は1年程度)の作業を行うと公表しました。地質調査中は3か所の作業範囲を都が占用するため、茗荷谷児童遊園(小日向1)の利用が一時縮小されます。
日本共産党 「環3計画撤回」の主張貫く
日本共産党文京区議団は、こうした経緯を踏まえ、2月12日の本議会で、環状3号線計画と地質調査に反対するよう求めました。区長は環3の影響は「極めて大きい」としつつも「理解が得られる計画にしていくよう強く都に申し入れている」「慎重に対応すべき」とし、計画の見直しには言及しませんでした。
40年にわたり示されている文京区民の「環状3号線はいらない」の声を都政に届ける役割が問われています。調布などで外環道の地下工事により陥没事故を引き起こし大問題になっています。地上でも地下でも暮らしを壊す道路計画は見直すべきです。