国は特別養護老人ホームの入所申し込みを「原則、要介護度3以上」としましたが、文京区の待機者は352人(今年1月)で、依然として不足しています。文京区は現在8つの特養で624人の定員ですが、さらに増設し740人にする計画で、小日向2丁目の国有地を活用し定員100人の特養ホームをつくる方針です。区は2015年以来、この国有地全体の敷地面積7182m2を特養ホーム用地として活用すると区議会に説明してきました。
区は6700m2だけ活用とこれまでと異なった説明
ところが、2月の区議会自治制度特別委員会に482m2少ない6700m2と報告しました。日本共産党文京区議団が、面積が減った理由を質問したのに対し、区は「北側と位置指定道路の約480m2は活用しない」と、これまでと異なった見解を示したのです。
財務省から聞き取り 国は「一括活用」の方針
そこで日本共産党区議団は3月9日、宮本徹衆議院議員を通じ国会内で、福手ゆう子地区都政対策委員長も同席して、財務省国有財産審理室の小西昭夫課長補佐ら担当者から聞き取りを行いました。その結果、財務省は7182m2全体を活用する方針で区と協議しており、特養ホーム建設のエリアに限り借地料を半額にする方針であると述べました。文京区が敷地全体を活用すれば、国と一致する可能性があるわけです。
住み慣れたまちを安全・安心に
特養ホームへ入所を希望し、住み慣れた文京で住み続けたいという願いに立つならば早期の活用方針を決定することが急務です。特養ホーム希望者が入所できるようにする上で敷地確保は決定的です。地元住民のみなさんからは、防災機能を備えた広場や緑地等の活用への要望も寄せられています。早期活用の実現に向けて力を尽くしたいと思います。
小日向2丁目国有地 略図
小日向2丁目国有地 広域地図
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