いま世界が固唾を飲んで見つめているパレスチナ。根拠のない私の「法則」ですが、イスラエルで1人亡くなるとパレスチナで20人、イスラエルで1,000人ならパレスチナで20,000人亡くなるまで攻撃は止まりません。イスラエル政府、建国以来ずっと支えてきた欧米各国に責任があることは言うまでもありませんが、少なからぬイスラエルの人々も(事実を知らされていないことも含め)それに同調しているように見えるのはなぜでしょうか。ナチスによるホロコーストの経験を思うと不思議でなりません。
少し前、関東大震災100年の報道で目立っていると感じたのが、震災のさなかに起こった朝鮮の人々などに対する虐殺についてでした。当時日本は朝鮮半島を植民地支配していて、かの地での抵抗運動も激しくなっていた…それが波及することへの懸念が、流言を拡げ虐殺へと駆り立てたとの解説もされていました。それだけではなく、自分たちが朝鮮の人々にしてきたことを想起し、それと同じことが起こるという恐怖があったのではないでしょうか。ずいぶん身勝手な話ですが、侵略する側とはそういうものなのかもしれません。
遠い中東の話、はるか100年前の話と済ませることはできないでしょう。権力者・支配層の発するメッセージに同調してしまう恐れがあるのは、いまの私たちも同様です。私たちはどれだけ自由に考えることができているでしょうか。
目白台一丁目 神子