98歳で逝去した伯母の葬儀列席のために沖縄へ。弔辞でも故人を偲ぶ会話でもいちばん多かった話題は沖縄戦中戦後の逸話。まさに記憶の継承。
沖縄は今でも米兵による事件や基地の存在が県民を脅かすことも多く、県民が平和を希求するのも当然。日本共産党那覇市議団の市民アンケートには、米軍那覇軍港、自衛隊那覇基地、米軍事件についての質問があり、回答には「沖縄を軽く見ている現政権を変えてもらいたい。」「辺野古基地は税金の無駄使い。基地に使う金をくらしにまわしてほしい。」といった悲痛な叫びが。
文京区と沖縄県うるま市は友好都市。協定締結に先駆けて文京区中学校平和特派員20名が沖縄を訪問し交流、そのときの両自治体のレポートが好対照をなしている。
文京区は、HPに活動報告書を掲載。歴史的学びが主眼で、とても真面目。うるま市は、公式チャンネル番組で放映。中学生のようすを映像で綴り、戦争体験を未来へ繋ごうとの想いを謳い、鮮烈。特に、戦跡「ぬちしぬじガマ」が興味深い。
沖縄戦時下に約300名の避難民の命を救った奇跡の鍾乳洞で、「命をしのいだ洞窟」という意味。その由緒から近年はパワースポットとしても注目され、観光客にも人気なのだとか。戦跡を平和教育はじめ自治体交流に観光にと積極活用して魅せ、平和を訴える沖縄の演出、文京区でもぜひ!
戦跡の次はうるま市の基地を見てほしい。市面積の約7.7%を占める米海兵隊基地や自衛隊施設・区域を。うるま市も基地の街。生活のなかの危難を再考し、平和を訴えていきたい。
目白台後援会 坂本尚子

