【いわい】
まず、ペットとの避難についてです。
災害時にペットを探しに行って被災し、命を落とすケースなどが発生し、この間の震災を機に、環境省の指針によって、板橋区でも避難所へ一緒に避難したペットを置く場所が設けられます。しかし、それはケージに入れて1か所にまとめられ並べるだけで、飼い主がペットと一緒に過ごすことができるものではありません。九州では台風や地震災害において、ペットの逃亡やマナーなどのトラブルを経験し、ペットの同伴避難に取り組む自治体が増え、熊本市や久留米市ではテント型の避難スペースなどの確保により、家族がペットと一緒に寝泊まりできるスペースを用意しています。23区でも墨田区がいち早く区内の動物専門学校と連携し、ペットと飼い主が一緒に避難できる場所の確保に加え、指定避難所でのペットフードや獣医療器具などの物資提供も受けられる準備を整えています。板橋区のペットの避難も単なる同行避難からペットと一緒に避難生活を過ごすことができるスペースの確保にグレードアップすることを求めます。併せて動物を扱う事業者や専門学校などと連携し、ペットの災害時の対応を協議していただきたいがいかがでしょうか。
また、NPO法人日本リスク協会は、ペットも避難所生活が穏やかにできるよう、備えと訓練が必要だと警告しています。区として、ペットを飼っている人がペットと一緒に防災訓練等を経験できる機会を設けていただきたいがいかがでしょうか。また、区のペット災害対策マニュアルを区内の飼い主に配布し、さらなる周知を行うことを求めます。
【区長】
避難所でのペットの受入れについては、令和5年度にペット災害対策マニュアルを作成し、ペットとの同行避難を円滑に行われるよう努めている。ペットとの同伴避難は、避難所の中には動物アレルギーのある方がいるなど、様々な課題があるために、現時点では困難と考えている。
ペットとの同伴避難とともに、動物を扱う事業者や専門学校との連携について、他自治体の事例を踏まえて、今後研究していく。
来年2月に東京都と合同で実施する避難所開設運営訓練の際に、実践的なペット同行避難を実施する予定。訓練の実施結果を踏まえて、ペット同行避難の実効性をより一層高めいく。
また、ペット災害対策マニュアルについてはホームページに掲載し、動物病院に配布し、飼い主が閲覧できるようにし、飼い主への周知を図っている。
※区長の答弁は、いわいメモからの要約です。正式な答弁は、区議会ホームぺージで、後日公開されます。