いわい桐子

高島平グランドデザイン方針転換の住民説明も求める陳情を自民・公明が判断見送り

2019.04.10

旧高七小廃校から10年、区の「高島平グランドデザイン」策定後、3年が経過。

区は、UR都市再生機構が「建て替えも含めた検討」を開始したことや、医師会病院の建替えの意向を受けて、これまでの旧高七小跡地などの区有地単独活用ではなく、URや医師会病院と土地交換も含めた「建替え用地」として提供する方向性を示しています。高島平駅前を中心とする大規模な再整備計画を、再び2年間かけて計画策定する方針です。住民説明について「実効性が高まってから」としています。

高島平3丁目団地在住の住民から、住民説明を求める陳情が、区議会に提出され、2月19日の都市建設委員会で、日本共産党、市民クラブ、民主クラブが採択を主張しましたが、自民党・公明党が「継続」を主張し、改選期のため審議未了で終了しました。

計画の大きな変更です。住民への説明をただちに行うべきです。

 

私は、住民参加のまちづくりめざして、区議会で繰り返し質問してきました!

区民館の改修(雨漏り対策と外壁工事、トイレの悪臭対策)経費が、今年度予算に計上されました。

2018年10月決算総括質問から

いわい 旧高七小跡を中心とする区有地活用の方針決定は、いつ、何を、誰がどうやって決めるのか?

都市整備部長 方針の決定は、区の全庁的な情報共有と検討を積み重ねまして、検討の状況は随時議会に報告する。

いわい UDCでは、グランドデザインで示してきたア、イ、ウ、エの案についてどう検討してきたのか。

都市整備部長 区有地の活用は、区が検討し決定するものであり、UDCはシンクタンク的な役目を担うもの。

いわい 方針の検討を、区が決めると言うが、住民はどうかかわることができるのか。

都市整備部長 まずは、区として区有地活用の方向性を方針としてまとめる。その後、公共施設機能等を具体的に検討する段階等に進んだ際には、地域住民の方の意見を聞く会を設ける。

いわい 区民館の老朽化も健康福祉センターのプレハブ化も、グランドデザインの検討がはっきりしないから、置き去りになってきた。直ちに先行して整備すべき。

都市整備部長  区有地活用は、都市再生の起爆剤となり得る。公共施設整備を単体と考えるのではなく、2ヘクタールの再整備地区を一体的に検討していく。

旧高七小の体育館は、耐震補強をすべきだと言ってきたけれど、放置してきた結果、突然使用中止になりました。

 区民館の老朽化だって同じです。音響の接触不良やトイレの悪臭。こんな状態の施設をいつまで放置していくのかと質しました。

 

2019年2月一般質問から

いわい UDCの報告書は、「イメージ(案)」として、区有地の土地交換を行い、公共施設は、建て替えるURと高島平駅前の民間活用用地に分散させ、合築を行うもの。医師会病院とも区有地の土地交換を行い、医師会病院と健康福祉センターの合築も。また、高島平3丁目のURの建替えで、分譲団地の建替えも促進するという。この「イメージ(案)」に対する区長の見解を。

区長 研究成果という点においては尊重すべきものと認識している。実際には、区が関係者との協議を重ね、具体的かつ詳細な検討を進めていくものと考えている。

いわい 区が示してきた公共施設棟と高層マンションなどのア・イ・ウ・エの計画は、白紙にするということか。

区長 今後も、これまでの区有地活用計画案は、検討を継続する。連鎖的な都市再生の実現の可能性が高まったことから、周辺の建物や施設の建替えを促進する取り組みを進める。

いわい 区民館、地域センター、区民事務所、児童館、健康福祉センター、図書館は、いつ、どこに設置するのか。

区長 老朽化する公共施設の再整備は、連鎖的な都市再生を実現する事業手法の検討の中において時期や場所を考えていく。

いわい 今まで計画案とは、規模も設置の考え方も大きく違う。住民への説明も合意形成もないまま方針として決定してはならない。住民にいつ、どのように説明するのか。

区長 さらに実効性を高めた上で、意見を伺う機会を設ける。

さらなる検討の前に、住民説明と住民への意見聴取が必要です!

 

 

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