日本共産党区議団を代表して区長に対する一般質問を行いました。
4つ目の「プラスチックの分別」です。
※区長の答弁は、聞きながらメモしたものです。正式な答弁は、後日、議事録が公開されます。
続いて、(4)プラスチックの分別についてです。
「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の施行に伴い、ようやく区でも来年4月からプラスチックの資源化として、分別が始まります。
区はこれまで、国が推奨するまま、廃プラスチックのほとんどを「有効利用」と称して燃やし「ごみ発電」としてサーマルリサイクルを推進してきました。
私たちは、サーマルリサイクル導入時から、プラスチックの焼却は、ダイオキシンや重金属類、化学物質等の有害物質の発生源となり、焼却による環境への影響があること、焼却中心では、大量生産、大量廃棄に歯止めがかからないことを指摘し、見直しを求めてきました。
そもそもサーマルリサイクルは、国際的には、リサイクルとカウントされていません。いま、国際的に気候危機によるCО2削減やプラスチックゴミによる環境破壊が指摘される下、政府のリサイクルに対する考えも転換されてきました。
Q6.区として、サーマルリサイクルでプラスチックを燃やしてきたことに対する総括を行うべきです。区長の考えをお答えください。
(区長答弁)
プラスチックの処分と資源化は、国際社会の状況、国内における対応の変化、技術革新など、様々な要素によって変化している。既に状況が変わる中、サーマルリサイクルの総括をする予定はない。着実な事業推進に向けて、引き続き、情報収集をすすめる。
(いわい質問のつづき)
分別回収実施の一方で、区はサーマルリサイクルを継続する方針です。しかし、プラスチックの資源化により、サーマルリサイクルの売電量が減るため、CО2発生量は3,434t増える見通しです。有害物質を出さないために高温で24時間焼却炉の運転を稼働し続けることは変わらず、その使用電力は、どんなにゴミの量が減っても下がりません。これでは、CО2削減への取組みは前に進みません。
Q7.サーマルリサイクルそのものを抜本的に見直すことを求めます。
(区長答弁)
国のプラスチック資源戦略は、まず徹底したリサイクルを行い、それが難しい場合には、熱回収によるエネルギー利用を図ることとしている。区では、できる限り焼却によらないリサイクルの推進に向け、区民に対し、プラスチックの積極的な分別など、資源化の取組について周知啓発を行う。
(いわい質問のつづき)
導入される分別回収は、レジ袋やお菓子の袋も含めて大方のプラスチックが回収対象になりますが、汚れがついていると可燃ごみとなります。
気候危機や温暖化が地球規模のとりくみとして進められる中、CO2削減のために始まるプラスチックの分別収集導入にあたって、全区民的取り組みに発展させていくための努力と工夫が必要です。
Q8.単なる「分別回収変更のご案内」ではなく、「あなたの分別でCО2削減が進む」などの周知ポスターやチラシの作成と配布、ゴミ収集場所への掲示や、様々な区のとりくみと連携して、燃やすごみに出す量をなくし、少しでも多くのプラスチックを資源として回収できるよう、その意義や理由が区民に届くようにすることを求めます。
(区長答弁)
プラスチック資源化の推進は、単に処理方法の案内だけでなく、区民意識の醸成、知識向上を図っていく必要がある。今後実施する説明会の周知や啓発は、資源化の意味や効果、区民の関与につながる情報発信に努めていく。
※一般質問のテーマは以下の通りです。順次報告していきます。
1 核兵器廃絶と環境対策の強化を求めて
(1)今こそ核兵器廃絶の声を板橋から
(2)原発汚染水海洋放出の中止を
(3)香害対策の強化を
(4)プラスチックの分別について
2 社会保障の抜本的な拡充を
(1)福祉事務所の機能強化を
(2)介護保険制度の充実を
(3)紙おむつ等支給事業について
(4)保険証廃止は中止を
(5)板橋キャンパス跡地の障害者施設について
3 物価高対策と中小業者支援強化を
(1)物価高に対する経済的支援を
(2)インボイス中止と消費税5%減税を
(3)生活再建につながる国保収納相談へ
4 高島平地域のまちづくり
(1)高島平グランドデザインについて
(2)高島平駅・西台駅の駐輪場対策について