いわい桐子

「住民とともに、住み続けられる高島平へ」2025年10月決算総括質問①

2026.01.05

※答弁は、録画配信から書き出したものです。正式な議事録は、後日公開されます。

「高島平団地から住民追い出しは許さない」
○いわい桐子

令和6年に地区計画の素案等が発表されて以来、住民の皆さんから見直しを求める声がたくさん上がってまいりました。そして、ようやくこの8月のURの説明会で大枠のスケジュールが少し見えてきたというような状況でございます。皆さんのお手元に資料を配付させていただきました。1ページ目にそのスケジュールを掲載させていただいています。URの説明会の資料によると、具体的にこれから新築住宅に移る方の家賃等の説明が示されるのは4年後ということになってまいります。4年後に高額の家賃が示されるということが非常に可能性が高いというふうに考えています。区はどうやって、今33街区に住んでいる皆さんが住み続けられる、住み続けたいという希望をかなえていこうと考えているのかお答えください。

○まちづくり推進室長

UR都市機構は、高島平二・三丁目周辺地区地区計画の都市計画決定を受けまして、団地再生事業に着手すべく、計画概要説明会を本年の8月末から9月初めにかけて開催いたしました。この説明会では、再整備地区の建物計画が未定であることから、家賃等の詳細な条件提示には至っておらず、移転対象となる居住者の方々の心配や不安につながっているものと考えられます。区は建て替えに伴いまして、居住者の希望に応じた居住環境を整えるよう、支援策の充実も含めましてURに対して働きかけをしっかり行うとともに、引き続き情報の把握に努めてまいりたいというふうに考えております。

○いわい桐子

URは説明会で、4年後に示すけれど、取りあえず現段階の入居意向調査というのを始めていて、その希望によって、高七小の跡に建てるタワー型住宅の高さ、戸数を決めるというふうに言っています。しかし、4年後に示される家賃、今回地図で示させていただきました、2枚目の地図が33街区から移るというところですけれども、家賃が4年後に示された場合に、入居できないとなった場合は、この地図で示しました緑のところは、将来建て替え検討するので住めません。青いところの継続管理区域に移るか、それからほかの地域のURに移るか、それからUR以外の住宅に移るという選択肢になってまいります。どこも見つからなかった場合にどのようになるのでしょうか、お答えください。

○まちづくり推進室長

URでは、再整備地区に建設予定の建物以外に団地内の継続管理区域やほかの地域のUR団地など、移転先の選択肢を複数用意した上で居住者説明会を開催し、移転先の希望に関するアンケートを実施したところでございます。このアンケートの結果を基に、今後移転の諸条件や、移転先となる住宅の間取り、概算家賃など、URから段階的に居住者に対する説明が行われることとなると考えられます。生活の継続性や居住の安定への配慮につきましては、昨年3月策定の高島平地域交流核形成まちづくりプラン及びURとの基本協定等における前提でありまして、居住者の移転先確保については、区としてもURに対ししっかりと求めてまいりたいというふうに考えております。

○いわい桐子

33街区には、建て替えを理由に契約期間を限定した定期借家契約の人たちも住んでいらっしゃいます。そういう方々は転居先のあっせんをしないということになっていますが、あっせんぐらいする必要があるんじゃないかと思うんだけれど、見つからなかったらこの方々は追い出されるんでしょうか。

○まちづくり推進室長

定期借家契約は、定期借家制度におきまして、契約で定めた期間が満了することによりまして、更新されることなく確定的に賃貸借契約が終了するものでございます。一方で、URでは、現地の管理サービス事務所や賃貸ショップにおきまして、UR賃貸住宅の住まいに関する各種相談に応じる体制を整備しているほか、UR賃貸住宅への住み替え制度なども用意されているとお聞きしております。そのほか、板橋区居住支援協議会の住まいの相談窓口として板橋りんりん住まいるネットを設置し、民間賃貸住宅に入居を希望する方への居住支援サービスの情報提供も行っているところでございます。区といたしましては、URと連携しながら各種サービスを包括的に運用していくことで、居住者の方々の生活の継続性や居住の安定に資するよう取り組んでいきたいというふうに考えております。

○いわい桐子

地図で示しました33街区が空っぽにならなければ、区とURが言ってきた連鎖的都市再生というのは始まりません。ここに住んでいる1,955戸の世帯の転居先が決まらない場合、転居先が確保できるのか、住宅の空き、先ほど言ったような継続管理区域に幾つ空きがあるのかも、URは一切明らかにしていません。それこそ、さっきの定期借家契約の人の数も明らかになっていません。どうやって、33街区に住んでいる皆さんが住み続けられる計画に、区は進めていこうと考えているんでしょうか。

○まちづくり推進室長

区は、区有地を活用いたしまして、居住者が2度移転することなく団地建て替えを行う連鎖的都市再生を打ち出した後、建て替えに伴う移転先住戸を確保するためにも必要となる再整備地区の高さの緩和をはじめとする、建築物等のルールである地区計画を本年6月に決定したところでございます。URでは、移転先の希望に関するアンケート結果を踏まえまして、再整備地区に建設予定の建物の設計等を進めながら、団地内の継続管理区域につきましても、希望者の移転先を確保するための準備を進めているとお聞きしています。区といたしましては、URの動向を注視しながら、まちづくりプランで目指す、居住者が引き続き安心して住み続けることができるまちづくりの実現に向けて、URに対して働きかけをしっかり行っていきたいというふうに考えております。

○いわい桐子

URに働きかけを行っていくという中身が、注視しているというだけでは、私は、本当に住んでいる人たちの住み続けたいという希望にかなえられる計画にはならないと思うんです。ぜひ、まずどれだけの転居の希望があるのか、そうした情報、今、空き住居がどれぐらいあるのか、転居を補償する対象がどれぐらいいるのか、分母すら示していないんですから、まずそうした数字をきちんとURに公表することを求めるべきじゃありませんか。

○まちづくり推進室長

そのあたりも含めまして、URに働きかけができる部分があれば働きかけをしていきたいというふうに考えております。

○いわい桐子

ぜひ住み続けられる計画となるように、住民の側に寄っていただきたいというふうに思っています。

「住民が利用する『公共施設整備』後回し」

○いわい桐子

次にこの地域のこの計画による公共施設の整備について、住民の不安が広がっています。33街区の住民が新築住宅に転居するのが、先ほど示したように8年後です、令和15年以降。最初の仮移転から、高島平健康福祉センターは10年以上経過しているという状況です。今度、さらに2度目の仮移転という状況になりました。高層住宅建設、これをあまりにも優先した結果が、本来の自治体の業務である公共施設をきちんと管理運営、整備していく、こういう仕事を後回しにしてきたのではありませんか、区の見解をお答えください。

○まちづくり推進室長

区はまちづくりプランで、都市再生の起点となります高島平駅前の交流核の形成を目指しまして、段階的に事業展開を具体化していく方針を示したところでございます。まちに変化をもたらし、都市再生の第1段階に当たります再整備地区につきましては、地域課題の解決にとどまらず、まちづくりの効果を最大化し、高島平地域全体に波及させていく役割を担っていると考えております。次の50年、100年先を見据えました持続可能な都市へと転換していくためにも、区とURの協働により区有地を有効活用したまちづくりを進めていく現在の進め方が最適であるというふうに考えております。

○いわい桐子

50年先というと、結局あらゆる建物がまだ建て替えという時期になるわけですよ。私は、随分、見通す先が長いなと思いますけれども、今現在、住民が利用している公共施設をいつどこにどのように設置するのか、検討はいつ始まるのか、そして住民にそれはいつ示されるんでしょうか。

○まちづくり推進室長

区はまちづくりプランで、公共施設をUR団地にある二丁目33街区の一角に整備する方針を示しまして、URとの基本協定等によりまして、区とURがそれぞれ所有する土地の一部を等価で交換することや、おおむねの位置を明示させていただいているところです。33街区につきましては、先行して進められる再整備地区の次の段階に当たる第2ステップ以降というふうになることから、公共施設の具体的な整備時期等につきましてはまだ未定であるという状況です。区では、令和6年度よりまちづくりプランの具体化に向けた検討に着手しておりますけれども、公共施設につきましては、33街区の将来のイメージを見据えながら、必要機能の検討や関係部署との協議、調整を進めてまいりたいというふうに考えております。

○いわい桐子

徐々に進めていくというやり方が、住民と一緒につくるというふうになっていないということが、私は問題だと思うんですよ。なので、住民参加で公共施設の在り方について、いま一度同じテーブルについて検討を行う必要があるんじゃないでしょうか、いかがですか。

○まちづくり推進室長

公共施設の整備が予定されます33街区の駅前に近い場所につきましては、公共機能をはじめとする多様な機能が集積する駅前拠点の形成を目指しているところでございます。街区は区とURの敷地が接する形態となっておりますけれども、各施設を単体で捉えるのではなく、施設同士が相乗効果を生み、交流やにぎわいをもたらす、建物とオープンスペースとが一体になる空間を創出することが望ましいというふうに考えております。そのために、まず区はURと33街区の将来イメージを共有しながら、交流核の都市機能や施設の在り方を検討していきますけれども、今後駅前の公共施設に求められる機能及びサービス、それに関しまして住民の方々のニーズの把握も当然必要なことから、その時期や方法等についても検討させていただきたいというふうに考えております。

○いわい桐子

従前から公共施設について、もっと増やしてもらいたいという声が上がっているにもかかわらず、区は現状維持しか言ってこなかったんです。ぜひ住民の要求に応えていただきたいし、一緒に検討していただきたい。

「住民合意のない区道延伸は中止を」

次に、区道の延伸について伺います。区道の延伸、今日、写真を1枚用意させていただきました。この区道が、奥にうっすら見える高島通りにつながるという計画になっておりまして、ここに今たくさんある、高く成長した木が全部なくなると、そして道路が通り抜けるという計画になります。区道の延伸で、現在利用している歩行者も自転車の通行も遮られることになります。信号もありません。まちづくりにおいて、車の通行、そして歩行者と、どっちを優先される考えでしょうか。

○まちづくり推進室長

区はまちづくりプランで、けやき通りやプロムナードを中心にいたしまして、誰もが歩いて楽しい、居心地がよい空間を形成していく方針を示させていただきました。その実現のためには、自動車や自転車あるいは歩行者等にとりまして、より安全で快適な道路空間となるよう、地域内交通を円滑に処理できる道路交通ネットワークの整備が必要であるというふうに考えております。区が目指す、人中心のまちを実現するためには、多様な交通手段による適切な役割分担の下、快適な移動環境を充実していくことが重要であるというふうに考えております。

○いわい桐子

見て分かるように、緑がこれだけ成長してきているのに、それをなくして、住民が歩いてきた道も分断されるわけです。成長したがゆえに、鷹が卵を産む場所もあったり、本当に住民の皆さんに愛されている緑地帯なんですけれど、それを分断して車の道路を通すということは、私は、車が優先しているというふうに言わざるを得ない計画だと思っています。ぜひこの区道の延伸については見直しをしていただきたい。それから、安全対策も検討されずにこの地区計画決定したことは、非常に問題です。その後に、これから区民に安全対策を示していくというふうに言ってきましたけども、その安全対策を住民が納得得られなかった場合に、区はどのように考えるんですか。

○まちづくり推進室長

まず、地区計画のお話ですけれども、地区計画は都市計画法関係規定によりまして定められたもので、地区整備計画を定める区域に道路、公園等の地区施設を位置づけられますけれども、内容、配置について規模を定めることにとどまっております。これ、まず地区計画のお話ですけれども、一方で道路の安全対策につきましては、今後の道路計画あるいは交通処理計画の検討におきまして、道路交通管理者との協議をこれから重ねまして、対策等を適切に講じていくものでございます。現時点では具体的な道路の計画を示す段階にはありませんで、住民のご心配あるいはご不安につながっているものと考えられることから、引き続き検討の進捗に応じた丁寧な説明や情報発信に努めまして、住民の方々の理解が得られるように対応していきたいというふうに考えております。

○いわい桐子

住民の声に押されて、解体工事前の整備は見送って、旧高七小の解体後にというふうにしたことは非常に大事なことなんだけれども、そこはぜひ、住民が最もこの道路を通してほしくないという声が大きいですから、住民の声に応えていただきたいと思います。

「住民無視の進め方を改めよ」

○いわい桐子

この計画は平成27年にグランドデザインが発表されてから始まっていましたが、当初から住民から、ゴールが見えないと、区民としてどうすればいいか分からないという声がたくさんあったんです。でも、当時は、全体説明会に加えて身近なところで説明しますと、区は懐を開いて、区は高島平エリア7か所で説明会をやるところまで丁寧にやってきたはずです。しかし、結果として、今、具体的に高層タワー住宅が建設される、区道が通る、こういう内容が示されて初めて、住民から計画見直しの声が上がっています。進め方に問題があったのではありませんか。

○まちづくり推進室長

区は、令和4年、5年度のまちづくりプランの策定過程で、地区計画による誘導を見据えまして、土地の合理的かつ健全な高度利用による高層建築物を想定しました高さの上限値を提示させていただきまして、説明会やパブリックコメントを実施させていただきました。令和6年度には、まちづくりプランを踏まえました地区計画の策定を進めまして、都市計画手続の各段階におきまして、全体説明会、オープン型説明会、個別相談会を計42回開催いたしまして、同時に意見募集も行ってきたところでございます。これまで、まちづくりニュースの発行や情報発信には努めさせていただきまして、都市計画審議会に計3回ご報告させていただいた後、地区計画を付議し、答申をいただいたところでございます。その上で、本年6月に都市計画決定をしております。このことから、進め方自体は適切であるというふうに考えております。

○いわい桐子

あまりにも住民の声を聞いていないなと私は思います。この間の議会答弁で区は、全体説明会を求める声に対して、住民の期待に応えられないから説明しないと言ったんですよ。私、こんなひどい話はないと思います。住民の期待に応えられないなんていう計画は、住民の意見を反映すると示してきた都市計画法に反するのではありませんか。

○まちづくり推進室長

地区計画は専門的内容が多いことから、理解度や関心事に応じた丁寧な説明が必要でありまして、継続的な個別対応を繰り返すことで、着実に地域住民の理解が深まっているものと区では考えております。また、地区計画の都市計画決定を契機といたしまして、URが団地建て替えに関する説明会を開催したことは、居住者の方々にとって少なからず不安解消につながる機会になるものというふうに認識しております。一方で、区の道路計画やURの建物計画など、現時点では具体的な内容を示す段階ではありませんで、地域住民の方々の心配や不安につながっているものと考えられることから、可能な範囲で検討状況等を示す方法がないか、時期や方法等も含めまして、引き続き検討させていただきたいというふうに考えております。

○いわい桐子

今の段階で住民の期待に応えられていないと感じているんだったら、私は、計画そのものを抜本的に見直すことが必要だというふうに思っています。ぜひ、日経新聞の取材には課長さんが、住民に寄り添いたいと答えているようですから、住民に本気で寄り添う姿勢を区に求めて、質問終わります。

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