いわい桐子

「財政運営について」2025年10月決算総括質問③

2026.01.05

※答弁は、録画配信から書き出したものです。正式な議事録は、後日公開されます。

○いわい桐子

区財政の現状について確認をさせていただきます。この監査委員会の意見書を見ますと、令和6年度の実質収支比率は前年度と比較して2.9ポイント上昇した。それは、一般的に望ましいとされる3から5%の範囲を超える7.4%になっていると。これを受けて、この意見書の中では収支の均衡に努めよということを求めておりますが、区の認識をお答えください。

○政策経営部長

審査意見書の総括意見では、実質収支比率が7.4%となった要因として、特別区交付金など、歳入額が増となったことに加えまして、扶助費に多額の不用額が生じたことが挙げられております。予算見積りの際に一層の精度の向上に努める必要があるという考えでございます。

○いわい桐子

不用額とそれから交付金が思ったより増えちゃったということが示されているんですけれども、そもそも自治体財政の原則は単年度収支だというふうに思うんです。これまでもこの実質収支比率が多くなることもありましたけれども、臨時の対応も多かったけれども、今回は交付金等不用額ということで私は非常に問題かなというふうに思っているし、区の財政は非常に潤い過ぎているという状況が単年度収支から見られるのかなというふうに思っています。続いて、区の財政が潤っている一方で、2024年度の物価上昇分を差し引いた実質賃金は0.2%減で、この間実質賃金3年連続マイナスという状況で、区民の暮らしは大変厳しくなっています。物価高騰で生活が今まで以上に厳しいという実態になっていることについて、区の認識をお答えください。

○政策経営部長

物価上昇が名目賃金を上回っていることから、実質賃金がマイナスとなっているという認識は持っているところでございます。一方で、9月の月例経済報告では、個人消費について、雇用、所得環境の改善が続く中で持ち直しの動きが見られるとされております。名目賃金が上昇傾向にある中、生活実態は一様ではないという評価ではございますけれども、いずれにしても国等の動向を見極めながら幅広い施策の継続を通じて物価高に対応していきたいと考えております。

○いわい桐子

この区民の暮らしが厳しいという状況に対して、どう区が手だてを取ってきたかということが求められているんじゃないでしょうか。続いて、基金について質問させていただきます。資料で皆さんにお配りさせていただきました。私が、区の令和6年の2月に発表した基金及び起債活用方針から金額抜き出して資料にさせていただきました。板橋区は、基金を積み立てる計画について、区が試算しているLCC予測で、今回義務教育施設整備基金と公共施設整備基金について伺いたいんですけれども、このLCC予測で今後の学校や公共施設の整備費用がどれだけかかるかということを予測して算出されています。大体年平均整備費は125億円というふうな試算をLCC予測でされております。年度ごとにどう積み上げたのか確認した数値が、皆さんにお配りした表のLCC予測による整備費試算、令和5年は114億円、令和6年55億円というのが大体義務教育施設整備基金や公共施設整備基金で、区が大体これくらいかなと、こういう施設があるなという試算した結果です。それを基に、板橋区は年間積立額の目安額を定めています。目安額は、義務教育施設整備基金で25億円、公共施設整備基金で22億円です。しかし、結果を見ると、決算では令和5年も令和6年もどちらも目安額を大幅に超える積立てを行ってきました。令和5年でいうと74億円、令和6年でいうと41億円が義務教育基金に積み上げられて、公共施設でいっても目安額を大幅に超えています。一方で、基金の活用を取り崩した額も参考までに一番右に記させていただきました。令和5年で取崩し額は1桁億円ということで、思っていたより小さいなという印象なんですけれども、じゃこういう試算の目安額を設定する基になったLCC予測が令和5年でいうと114億円、令和6年でいうと55億円というふうに義務教育施設、公共施設は52億、42億と試算したんだけれども、この結果は実際これぐらい整備費がかかったと。かかったかどうかについては、どういう結果になっているかお答えください。

○政策経営部長

LCC予測に対して、義務教育施設を含む公共施設の改築・改修経費の実績でございますけれども、令和5年度が約47億円、令和6年度が約58億円であったと認識しております。基金繰入額は、令和5年度が4億円で、令和6年度が18億円ということでなっておりまして、LCC予測が一定条件の下における経費の概算の試算ということで、実際の改築改修計画と必ずしも一致しませんし、単年度で見ると具体的な事業量の振れ幅があるのである程度のずれは生じるものと考えております。

○いわい桐子

そのLCC予測の整備費のずれが生じているというときに、例えば目安額の考え方とか、実際に積んだ金額が大幅に超えている問題ですとか、そういったことを考えてこの目安額の在り方について私は随時見直していく必要があると思っているんですけれども、そういう見直しをする仕組みになっているでしょうか。

○政策経営部長

LCC予測につきましては、No.1プランの改定に合わせて見直すこととしておりまして、LCC予測が当然変更になれば基金の積立ての計画も変えていくというような仕組みになっております。

○いわい桐子

No.1のことというよりも、私が言いたいのは毎年度積み立てていく過程の中で、予定よりも多く積んだら、私は翌年は少なくしていいんじゃないのと思うわけですよ。だから、随時今の積立て額が適切かどうかという点検や見直しが必要なんじゃないかと思うんですけども、いかがですか。

○政策経営部長

基本的には、積み立てられる額とのバランスを見ながら、しっかりと積立計画を立てているところでございます。

○いわい桐子

結果としてそういうふうにおっしゃるんだけれども、冒頭に伺ったように実質収支比率でいうと、原則単年度収支にもかかわらず大幅にお金が余った状態が生まれるわけです。それが積み上がっていくということのやり方を改善していかなければ、区民の暮らしに必要な支出というのが私は適宜対応していかれないんじゃないかと思うんですね。だから、積立ての見直しをしていかなければ、今使うべきというときに抜本的な使い方ができないんじゃないかと思いますよ。いかがでしょうか。

○政策経営部長

LCCに基づきまして、義務教育施設、公共施設の改築のために積み立てる基金も必要な経費だという認識でございます。

○いわい桐子

認識がなかなかかみ合わないんですけれども。私は、本来であれば積立て計画は実施計画にのっとって、何年にどこどこ、何年にどこどこやるので、それに必要な経費を積み立てるというふうに示していくべきで、LCC予測、10年先まで見込んでのこの積立て計画をしていってしまえば、積み立てることが前提になってしまって、本来使うべきときに使うことができないんじゃないかというふうに感じています。この令和6年度も補正予算何回もありましたけれども、全部総点検しましたけども、本当に物価高対策はほとんど私は前に進まなかったというふうに思うんです。もっとこの令和6年度の区民の暮らしの実態から考えれば、物価高対策で緊急の対応ができたんじゃないかと思いますけれども、いかがですか。

○政策経営部長

令和6年度は、直接的な物価高対応に限らず、各施策の展開、予算の執行を通じまして、幅広い生活支援につながっているものと認識しております。

○いわい桐子

幅広い生活の支援は必要ですけれども、抜本的な物価高対策が足りなかったじゃないかという話をしているんです。抜本的な物価高対策は、直接的な経済支援がもっと必要だったと思うんですよ。中小業者に対しても、区民の暮らしに対しても、それこそ先ほど言った介護施設に対しても、その物価高対策が全く追いついていないということについて、もっとやれることがあったんじゃないでしょうか。いま一度お願いします。

○政策経営部長

各種施策の展開の中で事業の充実度を図っておりますので、またさらに上乗せした事業できるかというところでの可能性はあるかと思いますけれども、区としてはしっかりと対応してきているという認識でございます。

○いわい桐子

もう本当に区民からは、もっと区が支えてほしいという声にあふれています。私たちも、この間予算の来年度予算に向けて多くの団体の皆さんとお話をしてまいりましたけれども、こんなに苦しいのに区が寄り添ってくれないとという声をたくさん聞いてきました。特に直接的支援は全くされていないというふうに思っています。今年度だって私はまだまだできることがありますし、もう積み上げることよりも、基金積み上げることよりも、今使うべきところに使っていただきたい。業者支援やもう本当に電気代なんかびっくりするほどの金額になっていますから、ぜひ直接的支援を実施することを求めたいと思います。この物価高対策を、国がなかなかそういう議論になりませんので、市区町村が区民を支えるという役割をしっかり果たしていただきたいということを再度お願いして、もう一度お答えいただきたいんですけどもいかがでしょうか。

○政策経営部長

物価高に限らず、区民生活の向上に向けて、区としてはしっかり財政計画を立てて、政策を打っていきたいというふうに考えております。

○いわい桐子

ぜひ区民の暮らしが本当に逼迫しているということに寄り添っていただきたいということを申し添えて、私の質問を終わります。

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