7月28日は友人のNさんにお誘いいただき、千歳烏山で行われた「ピアサポ祭り」に行ってきました。ピアサポ祭りはDV、うつ、性暴力、セクシュアリティ、虐待、依存症、貧困、発達障害障害、障害などで生きづらさを抱える当事者や支援者などの100を越える団体が参加しています。
午前中は、DVや虐待、いじめなどの様々な困難を抱えた方の体験談、午後の基調講演は上野千鶴子さんの「おひとりさまで何が悪い」で、会場は満員でした。
その後、上野さん、ダルク助成ハウス代表の上岡陽江さん、原宿カウンセリングセンター長の信田さよ子さんの3人のシンポジウムと盛りだくさんの内容でした。
内容が内容だけに会場での当事者のお話の詳細はお知らせすることはできませんが、差し障りのないところで少しご紹介します。
上野さんは少し前はお茶くみは女性がやってきたけど、今の若い人に聞くと「職場がセルフサービスで自分で入れるんですよ」という。しかし、今の若い人は自分(上野さん)が少しずつ声を上げて闘って変えてきたことを知らない。半世紀経ってみて、自分の後ろには誰もいないと嘆きました。
「それは女性が声を上げると男にからかわれ、嫌がらせをされ、ブスのヒステリーと言われてきたことを見てきているから、男を敵に回すとろくなことはないと学習してしまっている。でも、今の若い人はフェミニズムに対して、ポジティブもネガティブもない。堂々とフェミニズムを名乗ってほしい。カッコいいと思ってほしい」と語りました。
会場の若い女性は「上野さんの東大の祝辞に心が震えた。このままでは終わらせない」と発言してくれました。
DVや虐待、性暴力、貧困、障害にしても、自分が悪くてそうなったのでは決してありません。生きづらさを声に出して、つながり、分かち合い、社会の現状を変えて行くことが大事ですね。多くの当事者の訴えに勇気が出ました。