8月18日は西東京市の市民会館の跡地活用の市民意見交換会でした。
市民意見を聞くと言っても、今回の市民意見交換会は市民会館の跡地にどういった施設が建ったら良いかを聞くのではなく、市民が使える800㎡の部分をどういう風な配分でスペースの割り振りをするかというだけのもの。
市民からは、「今日は面積を割り振るために来たのではない。どういう施設を入れてほしいのか意見を聞く場はないのか」「業者選定についてはどう決めるのか」について質問がありました。
市は「先に提案をすると民間の幅が狭くなるので、ジャンルを選定するのは想定していない。応募してくる事業者から一番、コンセプトにあった施設を選びたい」とだけの回答。
それに対し、市民からは「どういった施設を選ぶのかはある程度、考えて行く必要があるし、事業者の決定の際には市民や議会が関われるのか」と質問がありました。
市は「事業者の選定は市が決めるし、議会に議決を求める必要はない。選定委員会のようなものを設けるつもりはない。9月議会での議員からの質疑はあるし、あと2回市民から意見を聞くのでそれで決定する」とのこと。
ようするに市民会館跡地をどうするかは事業者任せで市民には800㎡の割り振りだけしか意見を聞くつもりはないということ。
参加した市民は納得いかないまま、仕方なく800㎡の部分の割り振りについて、「可動式の間仕切りにした方が良い」「共有スペースを広くしたい」「学習室がほしい」などの意見を出してくれました。
市には民間が建てるとは言え、市が今、足りない施設(特養老人ホームや認可保育園、障害者施設など)がたくさんあるのに、市としてどういった施設が必要かを決めることもしていないのは、これまで私も議会でも意見してきましたが、結局変わらずです。
コンセプトとしてあるのは「健康」「多世代交流」「地域の活性化」といった抽象的なことだけ。
この市の体質は一体何なのでしょうかねぇ。