大竹あつ子

母の死に思う特養老人ホームの必要性

2019.01.21

怒濤の選挙が終わり、1月の7日に私の母が79歳で亡くなりました。虚血性心不全の突然死でした。認知症で風邪を引いて弱っていたのと、年末からお正月にかけてショートステイに預けていたので、ストレスが要因になったのかもしれません。

1月の5日の土曜日に実家の母に会いに行き、そのときは母は風邪をひいていたのですが次の日に仕事があったため、帰ってしまいました。日曜日は病院がやっていないので、様子を見て月曜日に病院に連れて行こうと思っていました。月曜日の朝、実家の兄から連絡があり、朝食を食べてデイサービスの迎えが来るまで、ベッドで寝させていて、その間兄が洗濯物を干していて、デイサービスが迎えに来たのでお越しに行ったら息をしていなかったそうです。

これまで母は実家で欝病のため働けない兄が一人で母の面倒を見ていました。認知症が進んでも要介護2なので特養には入れません。そんな状態にも関わらず、兄に母を任せきりで選挙でバタバタしていた私はろくに会いに行くことさえ出来ませんでした。

「もっと早く病院に連れていっていれば」「無理にでも仕事を休んで看病していれば」と何度も思いました。一昨年に父が認知症で要介護5なのに特養に入れないまま亡くなり、昨年の7月に104歳の祖母を老衰で亡くしたばかりでした。母はあと10年は生きていてくれると思っていました。これから親孝行をしようと思っていた矢先でした。これまで親孝行もできなかったせめてもの償いに母の棺には「これまでありがとう」という意味で花束の中にカーネーションを入れました。

3人を相次いで亡くし、後悔するのは仕事にかまけてあまり会いにいけていなかったことです。夫からは「お前は仕事にかまけて家庭を省みない昭和のオッサンと同じだ」とよく言われます。休みたくても休めない事情もあり、体力的にも精神的にもつらいのですが、もし自分が母のような過労やストレスで突然死にでもなれば残された家族は困るだろうと思います。家族を犠牲にする働き方を反省するとともに、わが家のように認知症の介護で苦しむ方のためにも公約に掲げた特養老人ホームの必要性を切に感じました。私のつらい経験を市政に生かしていきたいです。

 

母の遺影

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