3月22日の議会で西東京市の特別養護老人ホームの待機者の実人数について質問しました。
事前に取り寄せた資料で西東京市の特養の待機者は人口約20万人で1234人ということはわかっていたので、近隣の他市はどうなのかと自分で調べてみました。
そうしたらものすごい事実が判明しました。
西東京市の待機者が他市に比べて突出してものすごく多いのです。
小平市は人口約19万人で待機者は344人。(30年6月調査)
清瀬市は人口約7,4万人で待機者は233人(平成28年調査)
武蔵野市は人口約14万人で284人(平成28年4月調査)
東久留米市は人口約11万人で363人(平成30年10月調査)
小金井市は人口約12万人で259人(平成30年4月調査)
練馬区は人口約72万人で1425人(平成30年6月調査)
小平市と西東京市は人口がだいたい同じなのに、西東京市は小平市より3倍近く多い待機者数です。
人口が3倍以上の練馬区とほぼ同数の待機者なんて多すぎでしょう。
しかも市は他市の待機者についても調べてもいないという答弁でした。調べてないで済まされるんでしょうか?
そして西東京市の人が特養に申し込んでから入所できるまでの期間は約3年~5年とのこと。これでは申し込んでも死ぬまで入れない人が続出でしょう。
申込者の入居の理由を聞くと「在宅で見られなくなったから」という答弁。西東京市はなんでも在宅、在宅言うけれど、ほとんどの家庭は働いていたり、老々介護であったりで、はじめは在宅を望んでいても最終的には在宅では無理になる時が来ます。
それでも西東京市は他市が特養を造っているから、西東京市が造る必要はないと、増設の予定はありません。
確かに西東京市は介護保険料も高いですし、施設整備をすると保険料も比例して高くなるし、補助金もかかるので増設をためらっているのはわかります。
しかしそれは他市並の待機者になってから言ってくださいって言いたいです。
やむにやまれず特養を申し込んだ方が待機期間が3年から5年と言われた時の絶望感を思うと、この状況を放置している市の姿勢は許せません。
写真は3月21日に撮影した月光に照らされた虹です。