7月28日の企画総務委員会で、2022年に練馬光が丘病院が移転した後に、その跡地の活用に関する2つの資料について報告がありました。
一つは、練馬光が丘病院跡地活用検討会議がまとめた報告書です。もう一つは、報告書を受け、区が作成した練馬光が丘病院跡地活用基本計画(素案)です。
素案では、跡地の運営については、区の求める機能を明らかにしたうえで、公募により事業者を選定し、民間事業者に貸し付けるとしています。
活用の方向性については、100~200床程度の病院機能を必須とし、とくに地域ケア病床は必ず提案に含めるよう求めています。これは、移転後の練馬光が丘病院で計画されていた50床地域ケア病床が今年の診療報酬の改定で設置が難しくなったことによります。
その他、医療と連携することで効果が発揮できる福祉分野にかかる機能や医療や医療福祉分野における人材育成に資する機能などについての事業者側からの提案も望まれるとしています。
今後のスケジュールについては、今年度中に事業者を選定し、2021~2022年度中に設計・建築手続きを行い、2023年度以降の開設を目指すとしています。今回の素案が作られるまでに開かれた練馬光が丘病院跡地活用検討会議は、わずか5回。少し拙速すぎるのではないでしょうか。
しかもこの会議で区民代表と呼べるのは、地元関係者2名と公募区民3名です。それ以外で、区民から意見聴取等は行っていません。より良い計画となるように、広く区民から意見を集約し、時間をかけて検討すべきではないでしょうか。
また運営主体はあくまで民間事業者としていますが、新型コロナや災害などを考えれば、区が直接管理・運営する場合もありえ、直営も含めた幅広い検討も必要と考えます。
なお今回の素案については、8月1日から8月31日まで、区民等から意見等を受けつける(パブリックコメント)を行います。また8月20日(木)19時から、23日(日)10時からどちらも光が丘区民センターで説明が行われます。詳しくは8月1日の区報をご覧ください。
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