島田拓

街路樹のあり方を考える

2022.08.16

剪定されて無残な姿になってしまった街路樹を見たことはありますか?もともと街路樹は、根のはる範囲が狭いうえ、暑く、乾燥しやすいので、樹木にとっては過酷な環境です。
 
◾️剪定で枯れてしまう樹木も

一方で、枝が車の通行に支障となることや、毛虫や落ち葉などを理由に剪定してほしいとの要望が多い場所でもあります。しかし、剪定をすると、樹体が弱り、腐食などの大きな原因になります。とくに桜は弱りやすい樹種です。

7月28日の都市整備委員会では、腐食した桜の枝が落下し、下にあった車を直撃したとの報告もありました。剪定が直接の原因でないかもしれませんが、もし人に当たっていたらと思うとゾッとします。

写真のように、区内でも強く剪定してしまったためにキノコが生えて枝を落とさざるを得なくなってしまったり、そのまま枯れてしまった桜もありました。

◾️樹種や植栽の間隔を考える

最近では、街路樹にあまり枝ぶりが大きくならないものや、落ち葉の少ない樹種が選ばれる場合が多くなっていますが、とくに桜については思い入れが強い人が多く、夏の強い日差しをさえぎる役割も果たしていることから、街路樹として人気があります。

樹木を植える際には、植える目的や環境をしっかりと考えて植えること、樹木と樹木の間隔や根のはる範囲を十分とること、とくに桜を植える場合には強く剪定しないことなど、樹木が生きやすい環境をつくるよう区に求めていきたいと思います。

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