島田拓

光が丘第四中学校、閉校の方針

2016.09.13

9月12日に行われた文教児童青少年委員会で光が丘第四中学校を過小規模校として今後速やかに閉校するという対応方針案が示されました。

もともと7月19日の委員会で、PTAや町会、学校関係者などが入った光四中の「教育環境を考える」を立ち上げ、光四中の教育上の課題を議論していくことが報告されました。それからわずか2か月、「考える会」が3回の意見交換を行っただけで閉校の方針を決定したのです。

同じように過小校として「考える会」のある旭丘小学校では数年間議論を続けていますが、それと比べてもあまりにも性急な対応です。しかも「考える会」の議論は子どもたちの夏休み期間中であり、子どもたちの意見を聞くことすら行わず進めよう言うのですから、なんのための閉校なのかさえ分かりません。

区は閉校の理由の一つとして「生徒数が少ないため、生徒同士での交流や学び合いが活性化しない」などとしていますが、区の学校案内では、在校生からのメッセージとして「生徒数が少ないながら、活気に満ち溢れ、仲間とのつながりを大切にしている学校」と明記されています。区の言い分は通学している子どもたちや保護者、先生に対してあまりにも失礼な物言いではないでしょうか。

もともと区が学校選択制などを導入したことから、生徒数の偏りの大きな学校が生まれてしまいました。それ対して何の見直しを行わず、機械的に過小規模校と決めつけ閉校させるなど、許されることではありません。

これだけ強引な対応をみると光四中を早く閉校して、その跡地を何らかに活用した思惑があるのではないでしょうか。私たちは区の一方的な都合ではなく、子どもたちの教育環境を第一に考えた対応をすることを強く求めていきます。

公式サイトhttp://www.shimada-taku.com/もご覧ください

最近のNEWS

  • 2024.04.30

    防災井戸から基準値以上のPFASが検出される

    都内では、発がん性などがあるPFAS(有機フッ素化合物の総称)による汚染の状況が問題となっていて、練馬区としても独自に防災井戸における汚染調査が行いました。これは私たちも求めてきたことであり、一定評価できるものです。 ◆ ...

    もっと詳しく ??

  • 2024.03.28

    2024年度に千人規模の職員が選考試験を受けなければならないという矛盾

    これまで区の非常勤・臨時職員には期末手当などが支給されていませんでしたが、会計年度任用職員という制度が始まって、手当が支給されるようになりました。しかし、同時に導入されたのが、更新上限の設定です。 会計年度任用職員は1年 ...

    もっと詳しく ??

  • 2024.03.26

    国民健康保険料の1.3万円の値上げ許せない

    区は、国民健康保険料の値上げを決定。値上げ額は平均で驚愕の1.3万円です。これは物価高で大変な区民生活をさらに追い込むものです。とくに厳しいのは家族の多い世帯です。 例えば、年収200万円で40歳の家族3人世帯で保険料は ...

    もっと詳しく ??

  • 2024.03.23

    潤沢な予算を区民の暮らしのために

    練馬区の2024年度予算は3230億円と前年度よりも240億円増で過去最大です。これは予算の原資となる法人住民税などが増えていることが大きな要因です。 区は、新たな借金や基金の取り崩しが200億円以上必要だと、財政難を強 ...

    もっと詳しく ??

  • 2023.04.09

    少子化を改善するための計画に

    練馬区の子ども子育て支援事業計画の中間見直しが行われました。 今回、就学前児童人口が下振れしたことを理由に、保育や子育て支援事業の定員数が下方修正(減少)されました。これに伴い、今年度建設される認可保育園は、谷原5丁目保 ...

    もっと詳しく ??