島田拓

練馬区に保育所待機児解消に関する緊急の申し入れ

2016.03.30

3月29日いま大きな問題になっている保育園の待機児や入所できても厳しい状況にあるパパママの現状を少しでも改善するよう日本共産党練馬区議団として練馬区に緊急の申し入れを行いました。申し入れ文書は以下の通り。私たちとしても保育の質を確保しながら、深刻な実態を改善するようひきつづき求めていきます。

練馬区長 前川耀男様

2016年3月29日

日本共産党練馬区議団

保育所待機児解消に関する緊急申し入れ

昨年4月、全国の保育所待機児童数は2万3000人を超え、入所を申し込んだ人が前年より13万人も増えたのに、保育所増設・整備の速度と規模が親の希望に追いつかない実態を浮き彫りにしています。

練馬区でもこの間、待機児童対策には力を入れ、2014年度には認可保育所を中心に約1300人分の定員拡大を行ってきましたが、待機児解消には至っておりません。しかも今年は単純計算でも1500人と、昨年の第一次募集時点での約1200名の不承諾をさらに大きく上回る状況です。

ところが来年度は、私立認可保育所3園、小規模10カ所550人程度の定員拡大で、0~5才までの保育所は一カ所にとどまっております。とりわけ2才児までの保育所では、3才児以降の預け先を再度探すことになり、親も子どもも大きな負担となります。これでは保護者の願いには応えることはできないのではないでしょうか。

こうした中、待機児の親たちが「保育所つくって」などと声をあげ、この2月には練馬区に対し、預け先がない現状の改善を訴えました。また入園選考で子どもを落とされた親が怒りをつづったブログへに共感とともに、国会前では「保育所落ちたの私だ」のプラカードを持った親たちがスタンディングをするなど待機児解消を求める世論が広がっています。私たちのもとにも多くの保護者から「育児休業を延ばせない」「保育園に入れなかったら仕事を辞めなければならない」など切実な声が寄せられており、乳幼児を抱える親たちの悲痛な叫びを放置することは一刻も許されません。

ついては、練馬区として緊急に措置をとられますよう下記要望いたします。

 1,区内公共施設の活用などで区の責任で退職保育士などを直接雇用し、緊急保育を実  施すること。また公立保育園の分園をつくること。

2,小規模保育所については、子どもと保護者の負担を軽減するため、全施設で給食を  実施すること。

3,国に保育士の賃金引き上げなど処遇改善を国に申し入れるとともに、区として人件  費補助が保育士の賃金に反映されているか正確な調査をすること。

4,保育所待機児童を生み出さないために、アクションプランを見直し実態に合った保  育所整備計画とすること。特に2016年度整備予定施設を大幅に増やすこと。

5,認証保育所に通う世帯に対し、さらなる保育料補助を行うこと。

6,どこにも入ることのできなかった子どもたちの状況を、区として調査すること。

以上

 公式サイトhttp://www.shimada-taku.com/もご覧ください

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