島田拓

区民にとって必要な施設は存続を…公共施設等総合管理計画実施計画(素案)

2020.01.08

区は新たな公共施設等総合管理計画の実施計画(素案)を発表しました。

今回の計画では、区立施設の機能転換や複合化、統合再編などを行っていくとしています。とくに地域施設(児童館、敬老館、地区区民館、地域集会所)については各中学校区に1か所の割合となるよう再編…つまり施設数を減らすとしています。また、敬老館の機能を大幅に変更することや高齢者や障害者施設を民営化していくことも明記しました。

具体的には、春日町の青少年館、春日町地区区民館、春日町地域集会所を統合することや旭丘小中学校と栄町児童館、栄町敬老館を統合すること、高野台や中村橋敬老館を街かどケアカフェなどに機能転換することが計画されています。

区は、区立施設の維持・更新に多額の費用が必要として、施設の総量を減らす考えですが、災害時の避難所となっている施設もあり、高齢化も進行する中で身近な施設の充実こそ求められているのではないでしょうか。また石神井公園駅南口の再開発ビルに新たなフロアを30億円もかけて購入することなど、施設の総量を減らそうという区の方針と一部矛盾している面もあります。

大切なことは、どんな計画も区民の声に基づいて進めることです。そして、区民にとって必要な施設は残すべきであり、機械的に減らすべきではありません。ぜひ皆さんの声を区にお寄せください。

公式サイトhttp://www.shimada-taku.com/もご覧ください

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