井澤市長は今年2月の施政方針で「市民の生活・・・は大変厳しい状況になっていると認識しています」と述べていますが、今年4月からの国民健康保険税の値上げに続き、2024年度からプラスチックごみを有料化すると表明しました。市民の大変厳しい状況を井澤市長が本当に認識しているのか、私には疑問です。
現在、市が無料で収集しているプラスチックはプラマーク(下図参照)がついているプラスチック(以下、包装プラ)のみです。食品トレーなどといった100%プラスチック製品(以下、製品プラ)はもやせないごみとして現在も収集しています。

市は、24年度から製品プラも含めてプラ廃棄物として(包装プラと製品プラの一括)収集を開始すると同時に有料化して減量につなげるとしていますが、有料化するだけでは減りません。
もやせるごみ・もやせないごみを有料化した際、市は資源化のための分別メニューを増やし、減量につながる対策を強化しました。しかし今回は、市内スーパーなどの店頭での製品プラ回収の取組み強化を市がお願いしていく、というものです。現実的には、今と変わりません。これでは市民の負担が増えるだけです。
また、現在のプラ廃棄物量の内訳見込みは包装プラ76%、製品プラ24%です。24%の製品プラをプラ廃棄物として収集開始とともに、その他多くを占める包装プラまで有料化することは市民の理解を得られません。
有料化ありきの進め方は一度ストップするべきです。そして、焦眉の課題となっているプラごみの削減についての本格的な議論、市民的な議論を広く行うべきだと私は思います。