議会外での発言とはいえ、許しがたい!少し時間がたってしまったが、今年中に意見を言いたい、と思ってあらためてブログに書くこととした。
性暴力被害、伊藤詩織さんが勝訴 元記者に賠償命令https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53492600Y9A211C1CE0000/
この記事について、くつざわ豊島区議は、「性交相手の男を、女性が社会的・経済的に攻撃できるという判例ができてしまいました。 恋をして結婚したい男女にとって最悪な判決です。 日本を滅ぼしたい界隈は、少子化が進んで万々歳なのかな。」とコメントつけてツイートした。
伊藤詩織さんの裁判勝訴の意義は、そんなものじゃない!
今回の勝訴判決を受けて伊藤さんは、「死ななくて良かった、生きていてよかった」と話された、この言葉に象徴される性暴力被害者のつらさ、セカンドレイプのつらさ。「性暴力被害のサバイバー」という表現も、私には厳しいし、つらい。今年3月から4月にかけて、4件の性暴力裁判(刑事)で無罪判決がでて、日本の司法と刑法の異常さが明らかにされた。2017年に刑法は改正されたが、拒否できないほどの「暴行・脅迫」がなければ強制性交等罪とならない「暴行・脅迫要件」などが残り、性暴力事件で無罪判決が相次いでいる。
今回の判決は民事裁判とはいえ、「強姦神話」と「名誉毀損」で画期的な判断をした。https://news.livedoor.com/article/detail/17548147/
それを「性交相手の男を、女性が社会的・経済的に攻撃できる判例ができた」というのは間違いであり、そういうことをいうこと自体が詩織さんを誹謗し、セカンドレイプともいえるのでは。
さらに、なぜ、恋をして結婚したい男女にとって最悪なのか、なぜ、少子化が進んでばんばんざいなのか、私にはわからない。
その上、くつざわ区議は、「性交事後訴訟から男性を守る目的で『性交承諾書』のフォーマットを作成してみました。 そういう機会が多い男性は、プリントアウトして持ち歩くことを推奨いたします。」と、ツイートしたが、これまたふざけた話で、性暴力が被害者や周囲に与える深刻な被害についての認識が欠けている。
見れば見るほど、ひどい発言で、選挙で選ばれた豊島区議がこんなひどい発言をするなんて!