「ケアコミュニティ・原宿の丘」の建て替え計画、十分な協議を求めます
3月の区議会福祉保健委員会に、「神宮前国有地の特養整備計画について」(別項に掲載)の報告がありました。
昨年12月、ケアコミュニティ・原宿の丘の建て替え計画が報告され、「文化・スポーツ施設」への変更で、高齢者施設として、ディサービスや地域包括支援センターについては設置計画がなく、その移転先も未定でした。
党区議団は、この建て替え変え計画について、地元団体や町会から高齢者施設を外したことについて「将来自分もつかうことになるかもしれないので、ディサービスや特養ホームの機能は必要」、「地域包括支援センターは建て替え中も絶対必要」などの意見が多くだされていることを踏まえ、くり返し、神宮前地域に特養ホームや地域包括支援センターなどの高齢者施設を設置するよう提案してきました。
しかし、ケアコミュニティ・原宿の丘の建て替え計画についても、今回の神宮前3丁目の特養ホーム設置についても、住民への説明や合意もありません。一方的にすすめるのではなく、広く区民の意見を聞き、住民参加ですすめるべきです。
日本共産党は一貫して、特養ホームの設置を提案
日本共産党区議団は、待機者が深刻な特養ホームの増設、特に、ケアコミュニティ・原宿の丘への福祉複合施設の設置を求めてきました。
2013年、当時の桑原区長は「特養ホームの増設を」の区民要望を受け、ケアコミュニティ・原宿の丘への設置を検討していくと区議会に表明していました。当時の待機者は650人。その後、つばめの里・本町東(本町3丁目)、かんなみの杜・渋谷(神南)が増設されましたが、現在でも344人の待機者がいます。
「一刻も早く入所を」=悲痛な訴え
特別養護老人ホームの待機者は深刻で、最長4年も入所待ちという事態です。認知症が進行し、自立した生活ができない独り暮らしの高齢者は「特養に申し込んだが、いつ入れるか分からない」、支援している近所の方は「在宅での生活は限界。一刻も早く入所させてほしい」と訴えています。
日本共産党は、特養ホームの待機者ゼロをめざし全力をあげます
区議会に提出された資料
神宮前国有地の特養整備計画について
- 整備予定地
所在地:渋谷区神宮前3-18-1
敷地面積:1451.25㎡(約430坪) - 運営事業
(1)特別養護老人ホーム(ユニット型・60床以上)
(2)一般型ディサービス(定員32人以上)
(3)総合事業通所型サービスA(定員10人以上)
(4)認知症対応型ディサービス(定員12人以上) - スケジュール(予定)
令和5年4月上旬 公募要項公表
~6月中旬 事業者への説明、申込受付、 事業計画書提出
9月中旬 事業者決定
令和8年11月 開設
さらに、代々木2・3丁目公務員宿舎跡地、幡ヶ谷都営住宅跡地に増設へ全力を
代々木2・3丁目の公務員宿舎跡地について、区は「土地代が高くて買えない」と購入を断念。しかし、国は特養ホームを設置する場合は、借地料を半額免除するという方針を打ち出しています。
幡ヶ谷2丁目の都営住宅跡地について、党区議団の調査では、都は都営住宅を整備する方針で、施設の一部を区に提供することも可能という考えを示しています。
