街角から平和を③ ―ここにある遺構―
水道橋にある〈神田川 市兵衛河岸 防災船着場〉は、かつて軍需工場〈東京砲兵工廠〉の荷揚げ場だった場所です。旧跡を現代の地域防災に活かす、まさに平和活用の好例!旧町名を冠しているのも趣深いですね。
東京ドームシティ内のプリズムホール傍には〈旧日本帝国陸軍東京砲兵工廠跡の基礎用レンガ〉が展示されていますが、小石川税務署跡地近辺の路傍にも煉瓦建築物の遺構が散見されます。この遺構群のほうも、まちづくりに有効活用できないでしょうか。
ちなみに、〈東京砲兵工廠〉を建設したのは安藤ハザマ組(旧・安藤建設)です。日清戦争に前後して建設を一括受注し、日露戦争に即して大拡張される際に「一貫してその施工を担当した」そうです(安藤建設株式会社 昭和47年10月5日発行 『100年101歩』33頁より)。当時、旧・安藤建設は煉瓦建築における成長企業だったそうで、煉瓦建築の遺構群は建築史上においても貴重なのでは? など興味は尽きません。
目白台 坂本尚子


