福手都議が聞き取り
文京区内で暫定目標上回ったのは「第4ブロック」
腎臓がん、コレステロールなど脂質異常症、胎児・乳児の成育阻害、抗体反応の低下などの危険があるとされるPFAS(有機フッ素化合物の総称)が、都の地下水質調査の結果、区内の井戸で暫定目標値(国)を上回り測定されたことが話題になっています。
福手ゆう子都議が都環境局環境改善部の化学物質対策課に聞き取りを行ったところ、調査した井戸は公表していないものの、調査は区内を4つのブロックに分けて行われ、暫定目標値(50ナノグラム/L)を超える値が測定されたのは、文京区の南東部分に位置する「第4ブロック」であることが分かりました。
都の地下水概況調査の結果、「第4ブロック」のある井戸から令和3年度に70ナノグラム/L、令和4年度には75ナノグラム/Lが検出されています。
日本にはPFASの規制基準は無く、暫定目標値があるだけですが、アメリカの米環境保護庁は今年3月に示した新たな勧告値は4ナノグラム/L以下であり、国は日本での基準値を示すべきです。
汚染原因の特定も必要です。都は2000年代から独自調査で米軍横田基地をPFAS汚染源の一つとして疑っており、防衛省は2010~12年にPFAS含む泡消火剤漏出が3件と認めています。
区内の井戸は飲料水にではありませんが、暫定目標値すら超える原因を都や国が徹底調査するよう区は求めるべきです。
都HP掲載の「地下水質調査測定ブロック図」より。文京は4つのブロックの町名は公表されていない。