2023.9月補正予算
“かくす”運用でなく暮らし・地域経済支援に活用を
9月議会が5日から始まり、区長は総額61億円の9月補正予算を提案しました。補正予算とは区長が提案した年度当初の予算案を作成した後に生じた事由に基づいて予算を提案するものです。
給食無償化が予算化
党区議団が区民と共に要求してきた小中学校の学校給食無償化の経費4億6000万円を始めとして、高齢者と子どものインフルエンザ予防接種の無償化1億3000万円が盛り込まれた他、物価高騰対策に2億6525万円、小中学校の給食の食材費の高騰への追加経費2515万円、区立と私立保育園の給食食材費高騰対策への追加に1333万円、温暖化ガス排出抑制に役立つ断熱窓の設置補助の拡充(上限15万円→30万円)に366万円等、命を守り暮らしを応援する視点での予算が盛り込まれています。また、区は独自に16~18歳の児童に月5千円を給付するため1億8930万円を計上し子育て支援の拡充が図られます。
これらは区民要求と党議員団の論戦の成果であり重要です。
法令に根拠なく不透明
一方、9月補正予算案で最大の歳出は、昨年度=2022年度の1年間で余った56億円のうち半分の28億円を財政調整基金に貯める予算です。
しかも、残りの28億円のうち7億5000万円は予算書のどこを見ても出てきません。これを区は「留保金」と言い、2月までは議会にも区民にも金額が資料などで示さないのです。これまでの論戦で「金額を示さなくてよい」とする法令は無いことも判明し、不透明な財政運営と指摘しているものです。
物価高騰が続きコロナ感染の不安が一掃されない中、くらしと地域を支援に活用すべきです。
この9月補正予算案の審議は9月22日(金)午前10時からの総務委員会で行われ、党区議団から金子、石沢委員が審議にあたります。
9月補正予算案(抜粋)
- 財政調整基金へ積立 28億円
- 小中学校の給食無償化 4.6億円
- 児童手当対象外へ給付金 3.2億円
- 16~18歳児童給付金 1.8億円
- キャッスレス決済ポイント還元(10%・20%) 3.7億円
- 物価高騰対策 2.65億円(やまびこ荘 商店街装飾灯 障害者施設 介護施設 子育て広場 病児病後児保育 乳幼児ショートステイ 保育施設 銭湯 医療機関の光熱費や燃料代支援)
- 高齢者インフルエンサ゛予防接種 7017万円
- 子どもインフルエンサ゛予防接種 6400万円
- 学校・保育園給食食材 3848万円
- 断熱窓改修助成 366万円
- シビック改修(中水設備等) 2575万円
- シビックゴント゛ラ更新 106万円