9月補正予算案
シビックのゴンドラ更新前倒しは「区民施設優先」の方針に反する
物価高騰対策の要件に格差があってはならない
9月から始まった小中学校の給食無償化の費用4億6千万円を計上した9月補正予算案の審議が22日、総務区民委員会で行われました。金子区議は質疑で「区民が求め、党区議団も7回の条例提案で求めてきた給食無償化」は大歓迎する一方、物価高騰と新型コロナ9波の下で634億円に達する貯込み金を活用して本気の暮らしと地域経済支援を求める立場を表明し、補正予算案に反対の態度表明を行いました。
本気の地域経済支援を
激しい物価高で困難抱える商店・中小事業者への電気・ガス・燃料費の支援のため最大10万円補助を行うものの、税理士等への「経営相談」(相談料も最大10万円補助)が条件にされています。しかも、顧問契約している税理士等は対象外です。他方、診療所等、医療機関への物価高騰支援(最大10万円)には経営相談の条件はありません。さらに、医療機関は「経営相談」を条件とする物価高騰支援も並行して申請できることが分かりました。
どんな事業でも電気・ガス・燃料代高騰の影響が直撃しているわけですから「経営相談」を条件にするべきではありません。
シビック庁舎ゴンドラに18億円
庁舎改修費は昨年度迄に100億円を超えている中、庁舎の外壁や窓を点検・清掃するゴンドラ更新を前倒しで進めることも判明。既にゴンドラは既に7台が更新済で、残りの既存5台撤去と新規3台の設置に18億円と言います。金子区議の質疑に区は、来年度更新の想定だったが都心での高層建築ラッシュの影響で「前倒し発注しないと間に合わない」と述べました。千駄木小の雨漏り改修は昨年のPTA要望が、今年の夏休みに漸く工事されるのと対照的です。
「かくす」財政運営で7.5億円留保
9月補正予算の最大の支出は28億円を貯め込むものです。しかも、昨年度に余った56億円の内、7億5千万円は「留保」し、共産党区議団が聞かないと金額が分からず、資料には金額も示されません。
財源は潤沢そのものです。区民の暮らしと地域経済支援を本気で支援する区政への転換へ頑張ります。