首相・厚労大臣・区長に要望
「白山の郷」など特養大規模改修時に経営支援を
福手ゆう子都議ら党都議団と各区の党区議団は14日、低い介護報酬による介護施設の経営難が、コロナ禍や利用料負担を回避するための利用控えなどで加速され、介護離職や介護人材の不足を各地で招いている問題について、改善を求め首相・厚労相に要望書を提出しました。
介護施設改修に国補助を
文京区議団からは金子区議含め3人が参加し、区内で26年間、良い介護していると評価の高い特養「白山の郷」を念頭に、運営法人が経営難と大規模改修時の負担が原因で撤退を表明し、区が了承したと文京区内の実態を伝え「特養など介護施設の改修に国庫補助が一切ないのはおかしい。国が補助すべき」「介護士の人件費アップは国が打ち出した6千円でなく6万円程度の引き上げを」「介護保険料を値下げのために国の補助拡充を」と求めました。
宮本徹衆院議員も介護施設は経営がどこも大変で「修繕積立ができない。現場の声を聞き介護報酬引上げと国の負担を増やすべき。社会保障カットは許されない」と指摘しました。
厚労省老健局は、介護保険計画課の新井敬大係長が文京区議団の発言含む各地域からの発言を受け「特に、介護事業所の経営が人手不足で厳しい、保険料の引上げも厳しいという意見頂いた」と述べました。
区長あてに緊急要望
党区議団は翌15日に、区長宛てに「白山の郷運営法人への最大限の援助を行うことで区内の高齢福祉サービスの提供体制を守ることを求める緊急要望書」を提出し、文京の高齢福祉を守るよう要請しました。
介護保険は発足以来23年経過し、国の社会保障削減を背景に、文京でも平均保険料は倍化し、来年度からの値上げ計画も示されています。
日本共産党は、負担増は中止し、国や都、区の財政負担で介護経営を守り、介護労者の賃上げを要求しています。
介護現場の実態伝え支援を要請
宮本徹衆院議員と衆院比例予定候補・文京区議団等が要請
(上)厚労省老健局等に要請する宮本徹衆院議員、谷川智行、坂井和歌子両比例予定候補。後方は全都の党区市町村議員団、後方に全都の区市町村議員団。14日、国会内で。
(上)白山の郷の運営法人への最大限の援助を行う緊急要望書を区側に説明する区議団。手前右から2人目が金子区議。15日、区役所16階にて。