平和求める区民の声-自民・公明が反対し、委員長裁決で
ガザ攻撃「即時停戦」求める請願不採択
2月議会に提出されたイスラエルによるガザ攻撃「即時停戦」求める2つの請願と核兵器禁止条約の批准を求める請願が2月29日と3月1日の総務委員会で審議され、いずれも可否同数となり、委員長裁決により「不採択」となりました。
約230の地方議会が「ガザ攻撃」について休戦を求める決議等を採択する中、文京区議会では平和を求める声が切り捨てられる結果となりました。
金子区議ら日本共産党委員は請願審議で区議会事務局に「採択」求めるメールが6通寄せられていることを明らかにさせ、国際法遵守の立場から3つの請願に「採択」を主張しましたが、自民・公明委員から「不採択」の態度表明がされました。
また、核兵器禁止条約の批准を求める請願審議で自民は「核を使うぞという脅しも禁止」すると「安全保障政策が揺らぐ」と述べ、世界で93か国が署名し、70か国が批准し、3年前に発効した核兵器禁止条約に背を向ける態度を表明しました。
尚、可否同数の場合、賛成・反対の意思表示である「表決」に加わらない委員長(国民民主)が「不採択」の裁決を行ったことも平和を求める世論と運動に背を向けるものです。
平和に関する請願が可否同数になったことは区民世論が拮抗している事の表れであり平和を求める世論を大きくする運動の重要性が改めて浮き彫りになっています。
総務区民委員会での態度表明の結果
(会派・態度=○「採択」 ×「不採択」)
①パレスチナ全域での即時停戦と早期に平和の実現を求める請願
日本共産党 ○2人
アゴラ ○2人
自民 ×3人
公明 ×1人→○4人 ×4人
②イスラエルに国際司法裁判所(ICJ)暫定保全措置遵守を求めること及び日本政府によるUNRWA拠出金停止を撤回することに関する請願
日本共産党 ○2人
アゴラ ○2人
自民 ×3人
公明 ×1人→○4人 ×4人
③核兵器禁止条約の批准を求める請願
日本共産党 ○2人
アゴラ ○2人
自民 ×3人
公明 ×1人→○4人 ×4人