米バイデン政権が未臨界核実験を行ったことは、核兵器の世界を目指す方向に逆行し、核の脅威を強めるもので断固抗議します。
また、日本の被爆者が行った米国への実験中止要請を踏みにじる行為でもあります。核兵器禁止条約という世界の「本流」へ国際社会が動くため政府や自治体・市民などが努力を尽くすことが求められています。
文京区議会は下記の「要請書」を21日、簡易書留で米大使館に送付しました。
臨界前核実験の中止を求める要請書
文京区議会は、世界の恒久平和と繁栄を願い、貴国が1997年に初めて臨界前核実験を実施して以来、実験の中止を繰り返し強く求めてきました。
核兵器禁止条約は2021年1月に発効された中で、5月14日に貴国が新たな臨界前核実験を実施したとの報道に接しました。
このことは、国際社会における平和への願いを無視するとともに、核全廃への取組を踏みにじるものであり、断じて容認できません。
文京区は、1983年7月13日に『文京区非核平和都市宣言』を行い、核兵器の廃絶と軍縮を繰り返し訴えて参りました。私たちは、どのような形態のものであれ、核兵器の維持・強化を目的とした実験は、人類の生存と地球環境に重大な影響を与えるものであり、絶対に容認できません。
ここに貴国に対して厳重に抗議をするとともに、臨界前核実験の中止を重ねて強く要請します。
2024年5月21日文京区議会議長 白石英行
アメリカ合衆国大統領 ジョー・バイデン閣下