子どもの命優先を
民間委託する給食調理での事故件数
区立保育園では小中学校の3倍超
区立保育園17園と区立小中学校30校で民間委託されている給食調理の現場における事故発生頻度を比べると、区立保育園の方が極端に多い実態が明らかになりました。
日本共産党文京区議団が6日の予算委員会で行った予算総括質問への答弁で判明したもので、委託年数で件数を割った年平均件数で比べると、学校より保育園での食物アレルギー発生が1.7倍、「毛髪等の異物混入や作業手順の誤り、調理器具の故障等の軽微なもの含めた」事故件数は3.1倍に達していました。
日本共産党区議団は区立園での給食委託方針が公表された2016年から「人件費削減や自社食材で収益を上げる構造」と批判し、委託中止を要求すると共に、毎年、予算修正して直営化を提案してきましたが、区長は民間事業者のノウハウを活用すると答弁し、委託を推進してきました。
こんな実態が明らかになった以上、区は委託を止め原因究明し、区民に説明の上、直営に戻すべきです。
調理事業者が報告した事故件数と年平均件数
食物アレルギー(年平均) | 事故(年平均) | |
①区立保育園 | 3件(0.38件) | 187件(23.8件) |
②区立小中学校 | 2件(0.22件) | 68件(7.6件) |
※①2017~2024年度の約8年間 ②2016年度~2024年度の約9年間