超高層庁舎は今
改修費「平準化」は事実上破棄か?
シビック改修が区財政最大の変動要因
シビック庁舎の改修が区財政を最も大きく変動させていることが、10日に行われた区議会・予算委員会での党区議団の質疑で浮き彫りになりました。
2018~23年度迄の6年間で、年ごとの投資的経費(施設建設や設計費等)の中で学校等の教育施設の率を比べると最大2.8倍に留まる一方、シビック改修費は最大で15倍も変動しています。
シビック改修は10年計画で進行中ですが、区は年毎の費用「平準化」すると約束し、中間年の5年目には「見直す」と、施設管理部長が答弁(2019年1月25日総務委での国府田区議への答弁)していました。
ところが、改修費の「平準化」がされていない事実を認めず、計画7年目の今年度まで見直しを行わず、工事の区民説明会は1度も開催していません。こうした状況について金子区議は「財政的な影響について科学的な説明できず、行政の一貫性を欠く上、説明責任を果たさないのは大問題」と指摘しました。
建設費高騰の中で莫大な税金を粛々とシビックに投入しており、本来なら一旦止めて必要最小限の改修に留め、築30年のシビック庁舎よりはるかに築年数の古い学校や区民施設の改修・建替こそ優先させるべきです。
これは、文京区政が抱える「シビック最優先」の姿勢が露わになったもので大問題です。日本共産党はこれらを指摘し、新年度予算で議会フロア改修にかける1億6千万円の経費を削除することを含む予算修正を提案しましたが、自民・公明・永久等反対で否決されました。やむを得ず党区議団は新年度予算案に反対し区民の暮らし最優先の予算への転換を求めました。
シビック改修計画期間の投資的経費と内訳(単位:億円)
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
投資的経費総額 | 179 | 238 | 208 | 138 | 172 | 126 |
内シビック | 3.7 | 4.6 | 26.1 | 13.8 | 51.7 | 6.9 |
比率 | 2.1% | 1.9% | 12.5% | 10% | 30% | 5.5% |
内学校など | 35.4 | 46.1 | 38.6 | 74.0 | 58.0 | 65.4 |
比率 | 19.8% | 19.4% | 18.5% | 53.3% | 33.4% | 51.8% |
