区立園調理委託
区の体制・運用に重大な過失
食中毒発生報告を事業者選定で活さず
㈱レパスト1社の応募となった区立千石西保育園の給食調理業者選定で、区は選定中含め4回の食中毒発生の報告をレパストから受けていたのに、1次・2次審査を通過させ、事業者決定寸前まで至りました。
この原因について12日の予算委員会で金子区議が質すと、区は幼児保育課内の業者選定と食中毒報告を受ける部門が異なるためと説明し、区の体制に問題があったことを認めました。
乳幼児の食事提供に求められる責務を果たせない体制のまま調理委託を続けることは重大です。更に、区側は調理業界について「人材不足感」があり、調理委託を始めた8年前とは「状況が変わっている」と認めました。
これは2016年に委託中止を求めた金子区議の質問に対し、区長が「民間事業者のノウハウを活用することで…区が責任をもって安全・安心な給食を提供していく」とのした答弁が成立たない状況であることを事実上認めたことになります。このことは調理を委託する園では直営園よりも事故件数が16%多く発生している事が質疑の中で明らかにされ裏付けられました。
金子区議は区が調理職を採用し、直営に戻すよう要求しました。区立園の保育の質は、文京全体の保育の質を支えています。放置すれば保育の質後退につながりかねない大問題です。※質疑はQRコードから(3:59頃)

