子どもの声都政へ―福手ゆう子都議
「のぞき見、盗撮の可能性はとても怖い」
福手ゆう子都議は13日の都議会予算委員会でマンションの高層化で学校等周辺の環境が悪化する問題を取り上げ、「子どもたちから心配や不安の声が上がっている。都こども基本条例に基づき、子どもの最善の利益を守れ」と求めました。
桜蔭中学・高校(本郷1)に隣接する敷地で、都の許可を受け公開空地の確保と引換えに容積率など建築規制を大幅緩和する「総合設計制度」を活用し、8階建てマンションを、高さ70㍍・20階建に建替える計画が起きています。
福手都議は高層化の影響で、隣の桜蔭学園の教室に殆ど日が当たらなくなり、教室が盗撮される恐れもあるとして、学校関係者・住民・神社等からなる「会」が集めた計画見直しを求める署名は2万筆に達すると指摘し、過去10年間で総合設計制度の申請を不許可にした事案があるか質すと、谷崎馨一都技監は「許可されなかった案件はない」と答弁。福手都議は「許可制度として機能していない。隣接する学校に被害を及ぼす計画は、市街地環境の整備改善とは言えない」と指摘しました。
更に福手都議は、都こども基本条例で子どもの意見表明権を明記していることに触れ「大人にはそれに答える責任がある」と強調。子どもたちの「ずっと日が差さなくなるのは悲しい」「のぞき見、盗撮の可能性はとても怖い」という声を示し、「子どもの声も聞かず、子どもや学校に危険が及ぶ計画を進めるべきではない」と求めました。
13日、都議会で桜陰学園隣地に建設予定の20階建てマンションのイメージ図を示して質問する福手ゆう子都議。質問の動画は都議会HPから視聴することができます。
