生きづらさゼロの東京へ
障害当事者・家族との懇談会
「私たちにやさしい社会になって欲しい」
福手ゆう子都議は10日、根津で開催された「障害を持つ方や特別な支援・配慮を必要とする当事者・家族との懇談会」に出席し、視覚・聴覚・高齢者難聴・発達障害を持つ方々から暮らしや教育に関する要望を聞きました。
聴覚障害のAさんから東大前駅で7日に発生した包丁による切り付け事件の際、事件のあった1両目の次の2両目に乗車し遭遇したが「何があったかわからず、ほとんどの乗客が車外に退避したが、自分と外国人の2人だけが乗車したままだった」ことが紹介されました。Aさんかは「緊急時に情報が伝わるようにして欲しい」と語り、駅員がホームおらず、根津・千駄木・湯島駅では改札口にも駅員がいない時間が殆どであることが指摘されました。
地下鉄の駅員が殆どいない実態について、視覚障害のBさんからも「改札で5~10分間も改善も待たされる」と改善求める発言があり、発達障害のCさんからも「千駄木駅の構内で20分以上、ぐるぐる回ってしまったことがある」ことが紹介され、「私たちにやさしい社会になってほしい」と発言されました。特別支援高等部に子どもが在学中の保護者から「高校卒業後の就労に関する情報が不足している。区立保育園・小中学校に在学中に、高校卒業を見据えたキャリア教育が必要」「高卒後に何らかの仕事に就いた場合でも、共働きで親が不在の自宅に子どもが帰宅することになる。自宅に一人いることになるので居場所が必要になる」との要望も出されました。
更に発達障害の方から高度に分業化された就業は困難なので「就労移行だけでなく無職移行支援があってもいいのでは」との声も出されました。
福手ゆう子都議は物価高騰の中、都の障害者手当は28年間金額が改定されない等、冷たく生きづらさを抱える皆さんを支える社会と都政をつくりたいと決意を述べ、引続き都政に挑戦するし寄せられた声受けて頑張りたいと語りました。
根津駅改札の係員は1時間だけ
障害者との懇談で指摘のあった地下鉄駅の人員不足について、金子区議が根津駅を確認すると平日駅改札に駅係員がいるのは平日9~10時の1時間だけと掲示されていることが分かりました(土・休日は終日不在)。改札には「一部時間帯で駅係員は不在」とありますが、平日1時間しか係員がいない実態は「一部」とは到底言えません。
金子区議には7日発生の東大前駅での切りつけ事件の影響で不通になった時、南北線・駒込駅に居たDさんから「当初は1時間で運転再開の見込みとのアナウンスだったのでベンチで待っていた。ラジオで事件を知り駅員に尋ねたが駅員は『何も知らされていない』と言うだけだった」との情報も寄せられました。
人員削減により緊急時の情報伝達すら不全の実態が生じ、公交共交通機関として安全最優先での検証が求められています。

