何らの説明無いまま
独立行政法人・都立病院機構になり負担増
駒込病院の初診料5.3倍に
東京都が2022年7月、住民の声を無視して駒込病院を「都立直営」から「独立行政法人」に移行した結果、今年1月から紹介状無しでの初診料が医科で千三百円から七千円へと5.3倍の値上げされてしまいました。
さらに「病状が安定し他医療機関へ紹介した後も引き続き受診された場合」の「再診加算料」が新たに設定され、医科で3千円、歯科は千九百円が徴収されることになってしまいました。
今年2月には実質賃金が過去最長に並ぶ23カ月連続で減少していたことが明らかになりましたが、物価高騰や年金削減が続く中、駒込病院の初診料の大幅負担増を行い、従来無かった・再診料まで設定するなど、言語道断です。
住民と約束違反は明らか
駒込病院は現病院を建設した際(1976年竣工)、「住民の診療の確保に努力する」と周辺住民に約束した歴史があります(駒込病院百年史P435)。さらに1970年には小石川・文京医師会と都が「不採算医療、特殊医療、高度医療を受け持ち…地域医療との密接な連携が必要」との覚書を交わし、周辺住民が紹介状無しでの優先診療をすることを条件に着工された経緯があります。(「文京の夜明け」元党都議 栗原茂著)
駒込病院のHPでは「紹介予約制の運用にご理解・ご協力を」と紹介状なしの受診を露骨に遠ざける一方、地域医療に貢献するとの住民との約束については一切説明がありません。
福手ゆう子都議を先頭に共産党は、独法化は負担増をもたらすと指摘し都立直営維持を求めたのに、都ファ・自民・公明等が支える都知事が独法化を強行したことは重大です。7月の都知事選で命・くらし最優先の都知事に転換させましょう。