国保・介護・高齢者医療社会保険は軒並み負担増に
軍事費減らし福祉と暮らしに回せ
3月の区議会で国保・介護・後期高齢医療の保険料値上げの条例が審議されました。
自治体が運営する国民健康保険はモデルケースで前年比1万3157円アップし、年15万6520円にされました。これでも東京都が保険料アップを抑えるため財政投入する等の抑制措置をした結果ですが、都の抑制措置は来年度が最後とされています。抑制措置が無いと年22万2611円になってしまいます。
党区議団は区長会が1月に値上げ抑制のため国へ申入れを行っていることを評価しつつ、区独自の財政投入も要求して反対しました。
40歳になると全員加入する介護保険は、制度開始以来の23年間に区民が払った保険料が23億円余っています。区はそのうち10億円を使い値上げ抑制する計画ですが、新年度からの平均保険料は前年比1100円アップで、年7万3300円です(保険料は3年ごとに改定)。
党区議団はあと3.2億円使えば全加入者の値上げを止められることを明らかにし、足立区のように値下げも可能とし反対しました。
75歳になると全員加入される後期高齢医療では、令和6年度の平均保険料が前期比5314円アップし11万156円に、 令和7年度は前期比7693円アップで11万2535円です。
これは都内62自治体が足並みそろった場合に可能となる抑制措置を行った結果であり、党区議団はやむなく賛成しましたが、保険料を払えず滞納している方が333人おり、差押さえも1件起きていることを明らかにし(令和4年度実績)、国の責任で高齢者医療の負担軽減をするよう要求しました。
区独自に2つのゼロ実現は可能です
党区議団は国保加入者1人あたり6万5600円かかる均等割りを18歳までの子どもはゼロにする条例(1.4億円)と、75歳以上で経済困難抱える非課税者は医療の窓口負担をゼロにする条例(8.3億円)を提案しました。
区は令和5年度に余る税金は53億円と試算しており財政上十分可能であり、自治体独自の事務であることから法令上も可能です。(共産党除く全会派反対で否決)