環状3号線の道路計画は廃止にー東京都は推進中
向丘・弥生一・根津・谷中が壊れます
「早く廃止に!」向丘の区民の声
都道環状3号線は区内を分断し、小石川植物園や根津神社など文京のみどり・文化・住環境を壊す道路計画です。1980年に区議会は全会一致で「廃止を求める」決議を行い、81年には文京区長(当時)が都知事に要望書を出し「反対」を表明しています。87年には「小石川植物園を守る会」が約9千筆の反対署名を区長に提出。2020年秋には、道路計画が敷地にかかる小日向台町小学校PTAも「見直し」を要望しています。
日本共産党区議団は一貫して環3廃止を求め、2月13日の本議会で環3計画廃止を都に求めるよう質しましたが、区長は環3の影響は「極めて大きい」としつつ「理解が得られる計画にしていくよう強く都に申入れている」「慎重に対応すべき」とし見直しすら言及しません。
都・基本設計・地質調査へ
税金2900万円投入
都建設局は小日向の環3道路予定地について、2019~2021年度には1800万円かけて基本設計を、2020~2021年度には1100万円投じ地質調査を実施しました。その際、区は小日向の2か所(江戸川橋体育館・茗荷谷児童遊園)と播磨坂の3か所の区有地で、1~2週間程度(地下水位調査は1年程度)の作業を都に許可しています。都の道路整備方針である4次事業化計画は今年度で終了します。都は来年度からの10年計画(5次)に「環3計画廃止を」の声こそ反映させるべきです。
都民ファ現職都議は、2006年都議会予算委員会で「地下化をすると仮定した場合、この環状3号線についてはどのような課題があるのか?」と質し「地上が困難だということであれば、ぜひ地下化についても前向きな調査、ご検討を」と推進・誘導する発言をしています。
自民党は、2016年6月の区議会本会議の代表質問で「環状三号線地中化計画が始まったことも想定し」と地下化での推進を主張しています。
※外環道の地下工事により調布などで陥没事故を引き起こしたことが大問題になっています。地上でも地下でも暮らしを壊す道路計画は見直すべきです。

「文京区都市マスタープラン2011」から転載(点線が環状3号線計画…編集部で加筆)
文京区内は関口・小日向播磨坂・小石川植物園・白山・向丘・根津を経て、台東区谷中に抜ける計画です。
