明化小給食室火災
給食調理委託の徹底検証を
違法な偽装請負が横行か
明化小の給食室で6月26日、コロッケを揚げる最中に火災が起き、ポンプ車等20台以上が出動しました。同日に鎮火したものの、調理委託する葉隠勇進㈱の調理員3人が煙を吸い搬送され、翌日迄に全員が復帰しています。
出火時、小学生は給食室とは別棟の仮校舎(明化小は改築中)で授業中で、給食室と同じ建物に併設の明化幼稚園の園児は安全な場所に避難し、子どもは全員無事でした。
区は同日中にお詫びを公表し、7日迄に出火原因と経過について①区の栄養士が揚げ物担当の調理員に「新しい油2缶」を使うよう指示したのに「誤って複数回目の油2缶」入れたため油量が少なく過熱防止装置が機能しなかった、②揚げ物担当者は過熱防止装置を過信し、調理責任者は外部業者の抜き打ち衛生点検の検査官と話し中で、9名の調理員の中で鍋の傍に1人もおらず過熱を察知できなかった、③発火した鍋に蓋をし電源オフにした結果、火は見えなくなったが、鍋が十分冷えていない段階で蓋を開けてしまい炎が上がり消火器・自動消火装置・スプリンクラーが作動と公表しました。
命の危険・給食の質低下
区職員の栄養士が揚物担当の調理員に「指示」することは偽装請負で東京労働局は違法と説明しています。
調理員が使用者である葉隠㈱からでなく指揮命令関係が無い区から業務指示されるのは違法です。また、使われなかった「新しい油は」どうなったのか、もし「複数回目」の油でコロッケが完成したら、質が低下した給食を子どもが食べることになりますが、区が公表した再発防止策(葉隠㈱が調理指導者の臨時配置等)は言及していません。
党区議団は給食調理委託は偽装請負の温床で、給食の質低下を招くと反対してきた経過があり、明化小での火災発生の徹底検証が求められています。
