第4回定例会が終わりました。
最終日の今日の本会議は、各議案が付託された委員会の委員長が結果を報告し、その後討論が行われました。
党練馬区議団は、小竹図書館の措定管理者の指定議案と、豊玉保育園の民間委託計画に関し調査と検証を求める陳情についての討論をしました。
小竹図書館については、図書館に指定管理はなじまないことなど指摘に反対しました。
小竹図書館の管理を指定されたのは、テルウェル西日本(株)と五十嵐商会からなるハートフルサポート事業体というところです。
ハートフルサポートが指定されたのは5年前が初めてですが、その時には職員に占める図書館専門員(司書)の割合を8割にするとしていました。ところが、現在6割になっています。そのことを区は追及もせず、アンケートの結果が良好なことをもってよしとしています。
指定管理制度を使うに当たっては、施設の目的がより効果的に達成出来ることが前提です。では小竹図書館が図書館としてどこか向上するのか質したところ、区は「アルコール消毒」や「職員マナー」をあげただけです。
それが不必要とは言いませんが、図書館ならではの質の向上に繋がるとは思えません。
結局予算圧縮・削減が先にあり、民間丸投げでそこそこの運営が出来ればよいと、区は考えているのではないでしょうか。
それは、区立保育園の民間委託にも同様のことが言えます。
豊玉保育園に関わる陳情は、委託の必要性と現状の問題点を精査し説明責任を果たすこと、保育士不足解消の対策を講じること、それらが叶わない限り委託計画を凍結するよう求めるものです。
至極当然の願いであり、党区議団は採択を求めました。しかし、自民・公明与党が反対し、不採択とされました。
説明会で区は保護者の不安や質問に真摯に答えず、委託を受ける事業者の選定過程も非公開で、「結論ありきの印象しかない」との声が出されました。
説明責任とは、一方的に説明すればよいというものではなく、相手の納得を得ることも含めての責任だと思いますが、それが果たされているとは言えません。
委託園では1200万から7600万円、経費が低く抑えられる、直近で委託された6園で3.2億円も財政効果があるというのですが、それはすなわち人件費が、保育士さんの処遇が低くなっていることを意味していると思います。
民間委託保育園は、区直営園と比較して保育士の離職率が5倍~10倍近く高いことが特徴です。それで保育の質の向上に繋がるのか、保護者が安心して子どもたちの命を預けられるのか。
区立直営園の保育水準を守り向上させてきた保育士さんたちをきちんと評価し、区直営園を充実させることこそ必要と考えています。