今日から消費税10%増税が強行され、生活不安が広がっています。
消費税が導入されて30年、社会保障は削減と保険料負担が続きました。また、非正規雇用が拡大され、最低賃金は物価に比して上げられないなど、格差と貧困が広がっています。
大企業や一部の富裕層がもうけを増やしても社会に還流されず、日本経済は消費不況から抜け出せていません。ここで増税すればさらに底に沈むことは明らかなのに、安倍政権にはわからないのでしょうか。
私たちは、消費税に頼らない道を追求しつつ、消費税減税を求め、決してあきらめることなく力を尽くしていきます。
さて国交省が、来年3月29日から都心を低空飛行する羽田空港の新ルートの開始を決定しました。
練馬上空は光が丘、田柄や春日町、早宮、中村、豊玉、などを高度900~1350mで飛ぶことになります。
この問題をめぐり、練馬以上に低空を飛ぶ品川、渋谷区議会では全会一致で、見直しを求める決議や意見書があげられていました。練馬でも2回開かれた説明会で反対意見が圧倒的でした。にも関わらず決定したことは重大です。
航空機には部品などの落下物があり、1年で部品欠落が447件もあったといいます。さらに高度を飛ぶことで機体に付着する氷塊もあり、これらをゼロにすることはほぼ不可能です。
また、騒音も70デシベル以上へ、確実に大きくなります。騒音は睡眠障害や心疾患などの健康被害、子どもには記憶力や読解力の低下があると言われます。
そのためWHOは、航空機騒音を45デシベル以下に抑えるよう勧告を出しているのです。
また、国交省は批判を受け、着陸までできるだけ高いところを飛ぶために降下する角度を3.5度にするとのことです。しかし、世界の空港では3度が主流であり、尻もち事故等の危険が増大し、パイロットは大変なストレスを抱えながら操縦することになるといいます。
こんな危険をおかしても、軽減される騒音はわずかなものです。
都心を飛ぶことによる問題がまずあり、その対策をとれば別の問題が生じる。これは新ルートの設定そのものが間違っているということではないでしょうか。
世界にも例のない危険な飛行ルートは、オリンピックパラリンピックのためでなく、国際競争力の強化をかけ声に、企業の儲けを増やすため住民生活を危険にさらすものです。
国は観光立国も掲げていますが、その理念は「住民が誇りと愛着を持ち、活力に満ちた地域社会の実現」にあります。
そうした理念にも反する新ルートは強行するべきではありません。皆さんと力を合わせ、撤回させるために頑張ります。
10月27日(日)午後2時~4時半にかけて、練馬駅前ココネリ3階第1研修室で、「羽田新ルート 学習・討論集会」が開かれます。主催は「STOP羽田新ルート練馬の会」です。
ぜひ多くの練馬区民の皆さんにご参加いただきたいと思います。