2022年練馬区議会第1回定例会が2月4日から始まりました。
3月15日までの会期で、予算審議を行う議会となります。
発表されている2022年度(令和4年)当初予算は2,912億4,480万円 、前年より約87億円の増となっています。
当初予算:練馬区公式ホームページ (city.nerima.tokyo.jp)
2022年度(令和4年)予算のあらまし.pdf
前川区長はコロナ禍を受けて、昨年の第1回定例会では財政収入の減少が「リーマンショックを上回ると想定され、大変厳しい状況。かつて経験したことのない財政危機の到来を覚悟せざるを得ない」と言っていました。
今年度(2021年)来年度(2022年)合計で216億円の減収が見込まれるとも言っていました。
令和3年 第一回定例会 区長所信表明
確かに今年度は厳しさがあったようですが、来年度は区民税も東京都からの交付金も増え、まったく違う様相となっています。
区は今年度、「区民生活の安全安心を守り、持続可能な財政運営を堅持するため」の緊急対策だと言いながら、暮らしに関わる施策を削減しました。
◆高齢者のいきいき健康事業を65歳上から75歳以上に引き上げると同時に映画館や美術館を利用対象から削る。
◆紙おむつ支給事業では上限額を8000円から5000円に引き下げ
◆第3子祝金を10万円に半減
その他一人暮らし高齢者入浴証、高齢者食事(配食)サービスなど補助・給付を行う9施策、総額3.2億円を削ったのです。令和3年度予算編成に向けた緊急対応について
これらの削減は、必要なかったのではないか、と考えざるを得ません。元に戻すべきだと思います。
だいたい、前川練馬区政は始まった当初から財政危機をことさらに強調し、このまま何の対策も取らなければ貯めている基金が底をつく、などとしていました。ところが現実にはどんどん基金を積み上げてきました。
練馬区の「これから」を考える~区政の改革に向けた資料の62ページに記載あり
2015年(平成27年)推計と現在の額の差は700億円にもなります。
そして、また、区の計画である改定アクションプラン素案(99ページに記載あり)で、同じような主張をくり返しているのです。
とてもとても、眉唾ものと言わざるを得ませんね。
区民を脅すような主張を繰り返し、区民サービスの削減や保険料などの負担増ををあきらめて受け入れさせようとするのはやめていただきたい、と思います。