「これからの平和運動を考える」区民の集会がありました。
米国は気候変動やエネルギー、食糧も安全保障戦略に入っていて、国民生活にも目を向けているといいます。
一方日本の国家安保戦略は専ら軍事のことばかりで、自給率10%のエネルギーのことも、同38%の食糧のことも考えていない。国民生活に関わることがなく、危ういと思いました。
各国の軍事力にランキングをつけているグローバルファイアパワーによれば日本の軍事力は今でも世界5位。
本当に軍事費を2倍にすれば、東アジアの軍事大国になります。政府が戦略的に重視している、インド太平洋地域はかつての「大東亜共栄圏」と重なり、反撃能力=敵基地攻撃能力の保有も含めた軍拡はアジア諸国の脅威になります。
反撃能力は先制攻撃。憲法9条に違反します。防衛のためと言っても、国際的にそんな言い訳が受け入れられるとは思えません。
一般社会で、殴られると思ったからその前に殴りました、正当防衛ですと言っても通じないでしょう。
外交戦略なき軍拡は、日本に対する周辺国の緊張を高める。偶発的な衝突など戦争リスクをむしろ高める危険があります。
外交抜きで軍備拡大ばかりに傾倒している様子は、まるで戦争を待ち焦がれているようにすら見えてきます。
こうした政府の議論が、安全保障のため当然かのように流されていることは、国民世論を誘導しているようです。
軍事ではなく、外交に強い日本をつくろうと訴えていきたいと思います。