英語スピーキングテストESAT-Jについて練馬区の姿勢ををただしました。
ESAT-Jは、ベネッセのGTECとそっくりだと言われています。ところが文科省や都教委から「業者テストに依存しない進路指導」として業者テストを実施しない通達が出ていました。ESAT-Jはまさに業者テストではないか、通達は変わったのかと質問。
区は都教委の問題等検討委員会が内容を決定しており、GTECとは異なり通知には当てはまらない、と答弁しました。
ESAT-JはGTECと酷似しており、これは「募集はしたけど募ってない」というのと変わりません。
英語スピーキングテストの不受験者には、筆記試験で同じ程度の点数の他人の成績をもとに、点数がつけられるという入試でありえない仕組みがあります。
そうすると、受験してないのに受験した人より点が高くなる可能性があるという大きな矛盾が指摘されています。
採点がフィリピンで行われ請け負う会社名も採点者もどんな資格のある人なのか不明です。
実態を認めない都教委
実施当日の現場では、前半組と後半組に分けられ、前半の声が後半組に聞こえたということまでありました。本当に杜撰です。
しかし都教委は「ありえない」などと、事実を認めない姿勢が報じられました。「教育委員会」が都合の悪いことは認めない態度を取るようでは、子どもたちの不利益を防ぐことは出来ないし、教委がそんな姿勢だと知ったら子どもたちはどう思うか。教育的によくないことだと思います。
問題点を列挙し、ESAT-Jの高校入試での活用は都に中止を求めるべきと質問しました。
何もする気がない練馬区
練馬区は「「聞く」「読む」「書く」「話す」4技能の習得状況をはかることが重要」と都教委の言い分をそのまま引用、都教委に注を求める考えはない、と答弁。暖簾に腕押しの印象です。
一番悪いのは都教委ですが、人生を左右する受験なのに中3生をあずかる責任感が区に感じられませんでした。都のやることだ、区は従うだけで四の五の言うことではないとでも考えているのか。区民が主権者という立場が欠けていると思います。