2月6日より、区議会第1回定例会が始まりました。会期は3月10日までになります。
4月の区議選前、最後の区議会であり、予算を審議する大事な議会です。
一般質問に、有馬豊、島田拓の両区議が登壇。
子育て、介護、医療など暮らしに関わる質問で、練馬区の姿勢をただしました。
第1に平和の問題にかかわって、岸田政権が進めようとしている大軍拡・大増税について聞きました。
先制攻撃まで可能にする安保3文書
国家安全保障戦略をはじめとする「安保3文書」、その最大の問題は、これまで持てないとされてきた他国に対する攻撃的な兵器を持つとともに、アメリカのミサイル防衛に自衛隊が米軍と一体化・融合して参加することで、「反撃能力」で先制攻撃まで行うということです。
先制攻撃によって報復攻撃を受け、甚大な被害を被る可能性も、国会審議の中で明らかにされています。敵基地攻撃はみずから戦争の口火をきるようなものです。
安保3文書では、専守防衛に徹すると書かれていますが、国民をだますウソと言わざるを得ません。
区は正面から答えず
非核都市練馬区宣言を引き、この立場からすれば戦後の安保政策の大転換は許されないと訴え、区長の考えを聞きました。
区は総務部長が答弁にたち「国際情勢に関する十分な情報と周到な分析にもとづく高度な政治判断が必要であり、区は意見を申し上げる立場にない」というだけでした。
日本はアメリカいいなりで行動しているだけであり、周到な分析などないと思います。
現在の日本の軍事費(防衛費)は世界第9位であり、軍事力はアメリカのシンクタンクに世界第5位と評価されています。
戦争にしない平和の外交戦略を
今でも世界有数の力をもつ日本が軍事費を2倍に増やし、軍事力を増強させれば、世界第3位の軍事大国になります。
中国が軍事力を増やしていることに日本側の私たちが脅威を感じるように、日本が急激に軍事力を強めれば、日本自身も脅威とみなされ、周辺国との果てしない軍拡競争に発展しかねません。
軍拡競争は、戦争が起こる可能性を高めます。
必要なのは、どんな紛争問題があろうと戦争にしないための外交戦略をもって行動することです。
戦争の心配のないアジアをつくる努力を積み重ねることです。
戦争の準備ではなく、平和の準備を!