練馬区は第3次ビジョン、公共施設等管理計画、介護保険事業計画など11の行政計画について区民意見を募集しています。
期限は1月15日までです。
ぜひご意見をどんどんお寄せください
練馬区ホームページ各種計画素案
https://www.city.nerima.tokyo.jp/…/oshirase/index.html
第3次ビジョン素案
https://www.city.nerima.tokyo.jp/…/visionpubcome.html
計画には高野台を除いた区立デイサービスセンターの廃止など区立施設の廃止・民営化が含まれています。区民生活を支える自治体としての責任を後退させるもので、問題です。
保育園などで委託化を進め、谷原保育園は事実上の民営化を推進。介護保険はもともとその多くを民間事業者が担う制度になっていますが、現場から手を引くことで区は実態をつかめなくなってしまいます。実態も知らないで施策を決めて進めても、かみ合わない施策を「これいいんだ」とばかりに現場に押し付けることになりかねません。
区立保育園は60園のうち、28園を委託化していますが、今後毎年2園ずつ委託し計40園まで広げる計画です。
「民間の知恵と経験を活用したほうが効果的な業務は民間が担うことを基本とする」としていますが、区も区立保育園を長年に渡って運営してきたわけで、十分な知恵と経験、ノウハウがあるはずです。せっかく培ってきたものを捨ててしまっていいのでしょうか。
また、「みどりあふれるまち」と言いながら、道路が「みどりゆたかな軸となる」なんて書いています。道路はコンクリートであり、みどりの軸になるなんてありえません。
ビジョンには区民受けすることしか書いていませんが、公共施設等総合管理計画を見ると、区立デイサービスセンター原則廃止、サンライフ練馬(中高年齢労働者福祉センター)や谷原保育園の廃止などがあります。
また、旧春日町児童館・敬老館、旧北保健相談所、旧練馬区障害者就労支援室、旧下田少年自然の家があった土地は有効活用が望めないからと、売ってしまうそうです。
まさにコストカット政策を進めようとしていると言えます。そんなことする割に総額1000億を超える多額の税金をため込んでいるわけです。
「小さい政府」がよいと言って行政の責任と住民サービスを後退させ、現場労働者の賃金を切り下げてきた新自由主義的な思想が背景にあると思います。
しかし、日本では企業の儲けの場をつくることや、労働者の賃金や待遇がどうなろうとお構いなしに企業が儲けられる施策を進めてきた結果、30年に渡り経済成長できない、賃金が上がらない国になっています。
民間にできること=行政が担うべきでない、ということではありません。民間企業は儲けを追求しますが、自治体は違います。民間は儲けにならなければ撤退しますが自治体はあまねく住民サービスを提供する責任があり、役割が違います。
その辺を練馬区政にもよく考えてもらいたいと思います。