坂尻まさゆき

取り組み強化プラン(仮称・改革ねりまプラン)について②

2023.03.25

「仮称・改革ねりまプラン」では、労働力人口の減少や職員の昇任意欲の低下による人材確保の困難があり、そのため職員のキャリアプランを応援する体制、外部人材の採用強化に取り組むとしています。

練馬区は、過去4回にわたって区職員を減らし、1,100人の削減を進めてきました。区民に応えなければならない行政需要が増しているなかで、職員削減をすれば、業務負担が増えてしまいます。

昇任することで仕事が大変になること、家庭での時間が取れないなどから昇任を避ける例があるということです。

職員削減からの転換を

だとすればこれまで削減する一方だった職員を増やす方向に転換するべきです。会計年度職員という非正規公務員を増やしていますが、そういう人を安く使い捨てるような姿勢を改めることだと思います。

区はそれでも「職員定数の適正化に取り組んでいく」つまりは従来通り削減を進める答弁をしました。

会計年度職員にしても、前のブログに書いたように待遇を改善するための提案に対し、前向きな答弁はありません。

これで改革ねりまができるのでしょうか。行政を人の力で成り立っています。プランではDXを進めるとしていますが、それはあくまで道具・手段にすぎず、扱うのは人です。

「最小の費用で最大の効果を上げる」という言葉がありますが、これは正確には、最小の費用の「その費用の範囲で出せる」最大の効果、だと思います。

人も同じです。50人と100人とでは、引っ張り出せる最大の効果の大きさは必ず違うでしょう。

働く人を使い捨てる社会から脱却しよう

バブル崩壊後30年、日本企業ではリストラが繰り返され、人件費削減がよいことのように扱われてきました。非正規雇用を拡大し、人を安く使い捨てることで利益を最大にし、大企業の内部留保はついに500兆円に達しました。

しかし世界における日本の経済的地位は低下する一方です。

能力のある技術者が退職しようとしても、人件費が減るからと引き留めることさえしなくなったという話も聞きます。目の前の利益優先、経費削減を優先して人を大事にしないできたことが、日本の経済力・競争力を低下させてきたひとつの、そして大きな要因ではないでしょうか?

仮称・改革ねりまプランには、「国際競争力が低下し、日本は他国の労働者から選ばれない国になりつつあります。」という一文もあります。

日本の実質賃金は1997年から2021年に平均で年収61万円も減りました。

自国の労働者も豊かにできない国が、他国の労働者から選ばれるわけがありません。練馬区もそうしたことをふまえ、職員の確保・育成の政策を立てていくことが必要です。

最近のNEWS

  • 2026.05.27

    国基準でも保育園待機児童21人

    2026年4月1日時点での保育所待機児童数が公表されました。この間、練馬区は国基準に基づいて、親が育児休業中の子どもや、特定園のみ希望している人を待機児童の定義から外し、そのうえで昨年まで待機児童数ゼロ、5年連続だと宣伝 ...

    もっと詳しく ??

  • 2026.05.11

    豊渓中の統廃合はやめ、学校選択制の廃止を

        統廃合が問題となっている豊渓中学校の学区域の子どもたちに対し、区は統合相手となる光1中への指定校変更を無条件に認めてしまいました。 そのことにより、例年40~50人程度入学していた子どもたちの数が一気に10人程度 ...

    もっと詳しく ??

  • 2026.05.10

    ひどい 国保料・後期高齢者保険料値上げ!

     2026年度の国民健康保険料と後期高齢者医療保険料が、また大幅な値上げです。 40歳以上一人当たり平均の国保料は前年比1万45円増の20万2283円に、後期高齢者は単身、年収153万円で年1100円増の1万5200円と ...

    もっと詳しく ??

  • 2026.05.09

    真の待機児童ゼロ実現を!

     練馬区は、保育所待機児童ゼロを5年連続達成したと宣伝していますが、実際には「保育所等に入れなかった児童」が毎年500人前後と高止まりしています。なのに来年度予算では立野町で取得した区有地に認可保育園を1園誘致するくらい ...

    もっと詳しく ??

  • 2025.12.01

    差別のない優しい地域社会に

    2025年7月の参院選挙では一部の候補者や政党が、今の生活の苦しさはあたかも外国人が優遇されていることが原因かのような主張をして、社会に深刻な影響を与えました。 「外国人は生活保護を受けやすい」などなどの主張がありますが ...

    もっと詳しく ??