9月市議会の市議団ニュースが完成しました。
▶オモテ面の概要…(1面)不登校、(4面)外国人排斥、陳情・意見書

1面は『小中学生の不登校』についての質問です。
不登校は新型コロナ以降、全国でも急激に数を伸ばし、最新の報道では35万人を超えています。
本市は国や東京都の平均を上回る勢いで上昇しています。
文科省や教育委員会は、不登校を子どもや保護者の責任が大きいかのような自己責任論を展開し、『学習支援中心』の対策となっていますが、これだけでは不十分なことは不登校数の伸びからも明らかです。
欧州と比べて日本の子ども達は忙しすぎます。国語や算数といったこれまでの科目も1年間で学ぶ量が年々増えており、英語や道徳の教科化など、新しい科目も増えたため、小学生でも5時間目・6時間目の日が増えたり、午前5時間授業という学校も増えています。
復習・予習の宿題も沢山だされ、泣きながら課題をこなす子どももいると聞きます。
(フィンランドでは授業は午前4時間で宿題も殆どでないと聞きます。これは、脳を休ませることと、子ども期には運動したり、遊んだりする事が心や体の発達に効果的だからだそうです)
また、教員定数もカウンセラーなど(欧米では医療従事者も配置)が不足していることも、子どもの異変を見落としたり、不登校状態の子どもや保護者への支援の立ち遅れを生み出しています。
特に本市の場合は両親共働きの家庭も多く、子どもの異変に気付きにくい、どちらか(母親のことが多い)仕事を休むと経済的にも追い込まれる(シングルマザーは休めないことが多い)といった問題も複雑に関係しており、不登校問題=教育委員会だけでは解決できないと考えます。
この問題はこれからも粘り強く取り組んでいく必要があると感じています。
4面の『外国人排斥』は質疑を通じて、事実に基づかないデマであることが本市でも明らかになりました。ただ、「私達のくらしが大変なのは外国人のせい」という言葉を信じている市民や議員も一定数存在しています。
また、「外国人はごみ出しマナーが悪い」、「列に並ばない」などと言われる事も少なくありません。
例えば、エスカレーターの止まる位置が関東と関西では逆であることなど、生まれた育った環境が違えば、言葉や風習が異なることは大なり小なり有り得ることです。
特に、外国人の国保税の滞納問題などが問題視されたりしますが、国によっては社会保険料などが存在していなかったり、仲介業者に騙されている事例も存在しています。
日本の税制度や社会保障制度について丁寧に説明する必要があるにも関わらず、督促状は日本人でも難しい漢字で書かれていても「何を言っているのか分からない」という相談を受けたこともありました。
彼らを一方的に〝悪者扱い〟するのではなく、どうしたらお互いが理解し合えるのか、誰もが安心して過ごせる街となるのか、考えることこそ、行政や政治家の仕事だと考えます。
▶ウラ面の概要…(2面)3市議の一般質問コラム、(3面)決算委員会まとめ

2面は、日本共産党市議団(3人)のコラムです。
基本的には一般質問の内の1つのテーマについて感想などを交えて報告しています。
私は今回、国が行った健康保険証の使用期限の延長(暫定措置)を市が従わず、市民に説明を行わなかった問題を質しました。
マイナ保険証を巡って市民や医療機関に混乱が生じている問題を受けて、
厚労省は〝来年の3月末まで、従来の健康保険証を使用できる〟との通知を6月末に自治体に出していたにも関わらず、7月1日号の市報の10面に「現在のお持ちの国民健康保険証は、8月1日以降…、使用しないでください。」と国とは異なる案内を行っていました。(下の画像、右上の注意事項を参照)

私はせめて、次回以降に「訂正文」を出すことを求めましたが、市は「(訂正文を出すと)市民が混乱するから行わない」と回答しました。
一連の混乱は、国や自治体が拙速にマイナ保険証の一元化を強行しているからではないでしょうか。
それを「市民が混乱するから(正しい情報は出さない)」というのは、国民主権を何だと思っているのでしょうか。
3面は決算委員会のまとめです。今回は24年度の市の行政運営をチェックしています。
党市議団は24年度予算に賛成していることもあり、課題はありつつも学校給食費や子どもの医療費の無償化をはじめ、功績も大きかったことから賛成しています。