1項目目は、PFAS汚染の対策強化を求めて質問しました。
PFAS汚染は9月議会に引き続く質問です。
わずか3カ月で色々な事件が発覚したり、世界では色々進展しているというのに、日本では大企業、米軍、国が障壁となって問題が前に進みません…(-_-;)
一つは、1月に米軍横田基地で発生していた泡消火剤760㍑の漏出事故について質問。
1月下旬に国の暫定指針値の5万4千倍超(米国基準の68万倍)も高い漏出事故にも関わらず米軍は「基地外への漏れはない」ととても信じられないような説明をしています。
事故内容や状況について確認すると、
市は何を聞いても「報道によると…」の繰り返し。
それもそのはず。
事故から1年が経とうとしているのに、
米軍も防衛省も事故状況を報告していないからです。
私は「担当課として米軍や防衛省の対応は不誠実だと思いませんか」「こんな対応で、市民が安心して暮らせると思いますか」と質問。
市は「事実関係について速やかに提供してもらいたいと考えている」と明言を避けました。
報道関係者が知っている情報すら提供しない米軍や防衛省は本当に酷いですが、
その対応を「不誠実」だと言えない市の態度も残念な限りです。
ただ、私の質問終了後に以下の情報提供が防衛省より、届きました。
内容は報道に既に出されている情報と防衛省による「やってる感」全開の言い訳めいた文章ですが、
情報提供が出されたことは一歩前進です。
ただ、どうして一般質問の直後だったのか…
私の一般質問に関しては防衛省北関東防衛局職員が傍聴しているのですが、
質疑を聞いていて慌てて提供したのかなと勘ぐってしまうようなタイミングでした。
もう一つは、多摩地域のPFAS汚染に関する水質調査について質問。
この間「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」が行った井戸水や湧水等の調査結果が12月1日に公表され、横田基地の南東側の数値が高く、最大で1㍑あたり3102ng(ナノグラム)と国の指針値の62倍も高い値が検出されました。
これに対する市の認識を伺うと市は「高い結果が出た地域にお住いの方の心情を鑑みますと、公の場で私からの所見を申し上げるのは差し控えたい」「調査に関わった京都大の准教授による『最も中心的な汚染地域で早く対処しないと、汚染がさらに拡大する』などのコメントが掲載されており、同様の心配を抱かれる方も一定数おられるもの捉えている」と、
まるで他人事の答弁でした。
本市も都の調査で国の指針値を超える値が検出されていますし、
何より基地の東側に位置しています。
全ての井戸を定期的に調査していない中、詳細が分かっていないのだから、「まずは早急に調査したい」くらいの認識に立ってもらいたいものです。
また、11月7日の都議会建設環境委員会の質疑で、この間の都の調査で高濃度のPFAS汚染が検出された自治体はが希望すれば周辺の追加調査を都が行うと回答していることを紹介し、本市でも要求すべきと提案したところ、
市は「まず都に確認してみたい」と前向きな答弁がありました。
PFAS汚染に関してはWHO(世界保健機関)でも、
PFOAは「発ガン性がある」PFOSも「発ガンがある可能性がある」と位置付けました。
日本政府も、水俣病などに対する対応の遅れの反省に立ち、
一日も早く国際水準で①健康被害の調査、②発生源の調査、③除染を行うべきです。