山内えり

前野三丁目集会所は廃止しないで 討論 2016.6.22

2016.06.23

ただいまより、日本共産党板橋区議会議員団を代表し、陳情第22号「『公共施設等の整備に関するマスタープラン』に基づく個別整備計画についての陳情(区民集会施設の件)」の第3項、前野町三丁目集会所は廃止しないでくださいという陳情を不採択とした委員会決定に反対する立場から討論を行います。
本陳情第3項は、「公共施設の整備に関するマスタープラン」に基づく個別整備計画で、廃止が予定されている前野町三丁目集会所について、廃止しないことを求める陳情です。
区は、施設廃止の理由の1つに、「施設の老朽化」を挙げますが、現在の耐震基準では問題ないとされています。今までも、利用者の声を反映した補修を行ってきています。
また、2つ目の理由に、「利用率が低い」と言いますが、施設利用者は、体操、ヨガ、フラダンス、手工芸など、さまざまなサークル団体があり、現状でも場所の確保が困難となっています。地域コミュニティを広げながら、健康で生き生きと暮らし、認知症や寝たきりにならないようにするためにも、充実した区の施設が必要です。そもそも条件の違った区民施設を利用率ではかること自体問題です。
3つ目の理由に、「近くに代替施設がある」と言いますが、前野町三丁目集会所の和室と洋室を補完する施設の拡充策は何も示していません。利用者の声を聞かずに計画が進められていることは重大です。
区の計画では、1、前野町三丁目集会所を廃止し、併設されている福祉作業所を拡大する、2、前野地域センターを前野ホール内に移転する、3、福祉作業所をエコポリスセンター内にある前野地域センターと集会所に移転するとともに、前野町三丁目集会所の建物を解体するとしています。
この計画が玉突きに実行されることによって、前野地域の集会施設の数が大きく減ります。これにより、住民自治を保障する機能の低下を招き、地域コミュニティを壊しかねません。
また、現時点で前野町三丁目集会所の和室と洋室がなくなること以外、何も明らかにされていない計画であるのに、施設の老朽化や福祉作業所の拡大を理由に本陳情が不採択とされたことも問題です。集会所利用者、福祉作業所利用者の思いに寄り添う整備計画を実行するべきです。
よって、本陳情の委員会決定の不採択に反対し、討論を終わります。

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