1.あいキッズについて
(1)トイレの改善を求めて
(2)補食について
(3)人員体制と処遇改善について
2.学校施設のあり方について
(1)学校体育館の冷暖房化について
(2)特別支援教室の条件整備について
3.公共施設の個別整備計画について
◆山内えり
ただいまから日本共産党の総括質問を行います。どうぞよろしくお願いいたします。
まず初めに、あいキッズについて、トイレの改善を求めて質問いたします。
こちらは、区議団で視察してきました、あるあいキッズのトイレです。とても、きれいに清掃されているトイレでした。ただ、このトイレは男性のトイレではなく、入り口が一つしかない男女共同のトイレです。トイレを使用する際は、ちょっと待っていてと声をかけて入ってこないようにするか、使用していますカードというのをドアにかけて、間違えて入ってこないようにするという対策をとっていると聞いて大変驚きました。調べてみますと、男女共同トイレしかないあいキッズは、区内52か所中17か所ありまして3割強に上ります。先日の文教児童委員会でも、男女共同トイレが大変多く存在することに対し、問題があるというお答えでした。
そこで、まず男女共同トイレは問題であるという認識について、改めて確認させていただきます。区の認識をお答えください。あわせて、現在、あいキッズのトイレ改修計画があるか、お聞きしたいと思います。
◎地域教育力担当部長
あいキッズのトイレについてのご質問でございます。
旧学童クラブ棟を活用しているあいキッズでは、その多くが男女共用のトイレとなっており、課題があるというふうに感じております。ただ、現在のところ、あいキッズのトイレの改修計画は具体的にはなっていないというところでございます。
◆山内えり
そういう認識があるにもかかわらず、なぜ計画がないのでしょうか。
◎地域教育力担当部長
学童クラブ時代は、利用する児童が低学年に限られ、また女性職員が多数であったというようなこともございまして、対応がおくれているというふうに認識してございます。
◆山内えり
今、保育園でも、学校でも、多くの施設で男女別のトイレは当たり前になっています。今、お話がありましたように、あいキッズの職員は男性も非常にふまえています。また、成長や発達の著しい小学校の1年生から現在6年生までが放課後の大半を過ごす場です。まさに、人権にかかわる問題だと思います。トイレの改修計画を策定する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
◎地域教育力担当部長
あいキッズに移行し、また利用対象が6年生までとなり、また男性職員もふえている中で、今年度、男女共用トイレを利用しているあいキッズに対しまして、実態調査を実施しております。今後、どのような改修が必要か見きわめまして、改修を検討してまいります。
◆山内えり
今回、補正予算であいキッズ事業経費は1億1,000万円を超える減額補正がされました。問題を認識しているのに、なぜ放置しているのでしょうか。私は緊急で対応すべきと考えますが、いかがでしょうか。
◎地域教育力担当部長
それぞれのトイレの現状を確認し、パーテーションの設置などの対応ができるところは早急に進めてまいりたいと思います。
◆山内えり
ぜひ、パーテーション設置、本当に職員の方も困っている状況で、どうにか対応していただきたいということをおっしゃっていました。ぜひ、せめてパーテーションを設置するなど、早急な対策を求めますが、改めて区の見解を伺います。
◎地域教育力担当部長
できるだけ速やかに対応したいというふうに考えております。
◆山内えり
あいキッズは成長、発達の著しい児童が、放課後の大半を過ごす生活の場となります。適切な環境を保つことが何より重要です。特に、早急に対策をとることを求めて、次の質問に移りたいと思います。
次に、補食について伺います。
板橋区のあいキッズにおける補食は、おやつではないということでいいでしょうか。区の考え方を伺います。
◎地域教育力担当部長
あいキッズでは、夕食までの補食として、単に空腹を満たすだけではなく、栄養面にも配慮したものを提供してございます。
◆山内えり
今、そういう補食というお話だったんですけれども、さまざまあいキッズの資料を見ますと、おやつという表記ですとか、補食というふうになっています。この間、視察しますと事業者によって、さまざまなメニューもそれぞれ、内容もそれぞれというふうに感じています。現在の事業所に対する指導としては、先日の一般質問の答弁として、法人会議や責任者会議で区の補食に対する考え方を周知して、メニューについて情報交換を行うなど、質の向上を図っていると答弁されましたけれども、これは栄養士による指導が行われているんでしょうか。
◎地域教育力担当部長
現状では、栄養士による指導は行ってございません。
◆山内えり
この間、聞きますと、食物アレルギーをお持ちの方もいらっしゃいます。卵ですとか、小麦粉とかということで聞いていますし、フルーツでもキウイがだめ、バナナがだめという方もいまして、結構、注意して提供しているというお話を聞いています。食物アレルギーのある児童への配慮や、安全面、衛生面についても配慮が必要だと感じています。
また、先日のほかの委員の方の一般質問では、事業所への認識の徹底を求めたことに対し、指導を強化するという答弁がありましたけれども、具体的にはどのように強化していくのでしょうか。
◎地域教育力担当部長
指導の強化につきましては、これまでのように法人会議や責任者会議において、区の補食に対する考え方を周知し、メニューについての情報交換を行うほか、あわせて区の栄養士による補食に関する研究等を実施していきたいというふうに考えます。
◆山内えり
ぜひ、保育所や学校にも栄養士さんいまして、さまざまな食育という視点で献立作成も行っていると思いますので、そういった栄養士さんの力をおかりしながら、ぜひ進めていっていただきたいと思います。ただ、現状として、まだ内容ですとか、量、組み合わせについては、事業所の考え方といいますか、事業所任せで進められていると思っています。区の栄養士さんを活用するなど、栄養面や活力面からも必要とされる補食を適切に提供することが必要と思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。
◎地域教育力担当部長
栄養士の配置ということは考えてございませんが、各あいキッズからメニューの提供を受け、その内容を確認し、必要に応じて指導を行うとともに、区の栄養士による研修等も実施していきたいというふうに考えてございます。
◆山内えり
ぜひ、協力、そしていろいろな知恵をいただいて進めていただきたいと思います。
そして、次に提供の時間について伺いたいと思います。
これまで、学童クラブでは午後3時から4時での補食提供でしたけれども、現状のあいキッズでは午後5時になっています。保育園や幼稚園を卒園したばかりの、特に新1年生にとっては、午後5時の提供では遅いと考えています。補食の提供について、各事業者では何か対応しているでしょうか。
◎地域教育力担当部長
新1年生の補食につきましては、入学当初の給食が少な目の時期について、午後3時から提供しているあいキッズもございます。
◆山内えり
そういう対応していただいているところもあるということだったものですから、ぜひそういう入学当初というお話しでしたけれども、そういう対応をぜひお願いしたいと思います。また、夕食に影響して食事が食べられないという意見も伺っております。本来、子どもの生活のリズムを考えたときに、午後5時というのがいいのかというのは、さまざま議論があります。特に、低学年のお子さんにとっては、補食の時間によって夕食への影響が心配されますので、必ずしも午後5時ではなくて、柔軟に対応していただきたいのですが、柔軟に対応するということは可能でしょうか。
◎地域教育力担当部長
補食の時間を柔軟に対応することにつきましては、学年によるあいキッズ室への来室時間の違いですとか、落ちついて補食をとる場所の確保等の課題がございまして、現状では難しいというふうに考えてございます。
◆山内えり
本当に、1年生から6年生まで過ごしておりますし、もちろん授業時間が違う状況ですとか、成長、発達の段階についても、また放課後の過ごし方もさまざまだと思います。今、場所の確保の問題がある、課題があるということで、この間も議論になっていますけれども、やはり学校の中にあいキッズということをしたということもありますし、学年で時間帯をずらすですとか、きちんとあいキッズとして専用室を確保するということを検討していただき、早目に提供するなど改善を求めますけれども、いかがでしょうか。
◎地域教育力担当部長
あいキッズが保護者の就労に関係なく、交流して活動できるという全児童対策としての意義もございまして、補食の時間を柔軟に、また早くするというようなことは考えてございません。
◆山内えり
事業所さんの人数ですとか、専用室といいますか、拠点の場所がかなり学校によって差があるなというふうに、いただいた資料を見て感じています。遊ぶ部屋も全く違いますし、事業所さんの配置の人数も違う中で、一律にということは難しいにせよ、やはりそういう異学年の子どもたちが過ごす場所ですので、ぜひ柔軟に対応していただくことを求めたいと思います。
次に、人員体制と処遇改善について伺います。
現在、あいキッズは区内に52か所あります。事業所によって、区が配置を求めている人員配置より多く職員を配置している現状があります。なぜ、事業者は区の求める配置基準より多く配置していると考えているでしょうか、区の認識を求めます。
◎地域教育力担当部長
人員配置の区の認識でございますけれども、区の求める人員配置基準を満たすために、シフトを組む上で必要となる職員数を各法人で採用し、配置しているというふうに認識してございます。
◆山内えり
実際、スタッフに伺いますと、なかなかシフトを組むのが厳しいということで、大規模になっている学校では、3人いるところもあるんですが、多くはいわゆる常勤の職員が2人の体制だったり、人員配置が本当にぎりぎりの状況であることが伺えます。また、平成28年度からは土曜日が開所となったことで、一層シフトを組むのが厳しいという声もありました。さらに、校庭や体を動かす動的ルーム、また読書をしたり、宿題をする静的ルームなど、活動場所が3つあっても、現状、3校除くほとんどの職員では、常勤職員が2名しかいない状態です。私は、一つの活動場所に常勤が1人配置できる体制となっていないことには、課題があると思っています。1人配置にすることができない現状は、安全が確保できないと考えますが、区の認識を伺います。
◎地域教育力担当部長
常勤であることを必須条件とはしておりませんけれども、安全確保のため活動拠点が複数か所に分かれている場合には、職員の加配の基準を設けまして、各活動拠点に1人以上の職員が配置できるよう配慮してございます。現行の職員配置につきましては、区と受託事業所との管理、委託契約に基づき、全あいキッズ2名以上の正規職員を配置しており、区の基準を上回る配置であることから、今すぐ配置基準を改めることは考えてございません。
◆山内えり
先ほども言いましたけれども、本当に多い学校では5か所、6か所と拠点ルームがありまして、それでも大規模の金沢小、北野小、成増ヶ丘小は正規職員3名いるんですけれども、ほかは2人となっていて、またいわゆる非常勤のプレイングパートナーですとか、それから支援員さんいらっしゃいますけれども、基本の平日の時間は5時間というふうになっておりまして、本当にそれで現状シフトが組める状況になっているかというところは、非常に疑問です。区としては、満たしているということですけれども、なかなか厳しいという声は視察の中でお話がありました。また、土曜日が開所となって、現在の職員配置ではシフトが組めない厳しい状況となっています。私は、今でも常勤が2名というシフトが組めていない中で、現状の区の配置基準が適正と考えているか、区の認識を改めて伺いたいと思います。
◎地域教育力担当部長
同じお答えになってしまうんですけれども、職員配置につきましては、区と受託事業者との管理委託契約に基づきまして、全あいキッズ2名以上の正規職員を配置しているということで、国の基準を上回る適切な配置であることから、配置基準の変更について、現在、考えてはいないということでございます。
◆山内えり
シフト自体が組めないということを聞いているので、今のお答えだと非常に違うなと思っております。また、現状の体制で研修に送り出すことが厳しいという声も聞いています。例えば、放課後児童支援員という非常勤の仕事ですけれども、保育士さんや社会福祉さんという資格を持った方が、さらに東京都の放課後児童支援員認定資格研修というものに参加して、資格を取るよう研修時間の確保が必要になってきます。この場合、この研修を受けるのに、今1日6時間を4日間、合計24時間ということで、この研修に行くことも非常に今の体制だと難しいというふうに聞いています。いただいた資料を見ますと、もちろんきらきらタイムの登録人数、それからさんさんタイムの平均人数が違いますから、一概に言えませんけれども、あるあいキッズでは、そもそもが職員が6人しかいないですとか、7人しかいないというところがあるんですね。そうすると、配置が区の求める人数は満たしているということになるかもしれませんが、もともと6とか、7しかいないところで、どうやって月から土曜日まで人数を配置して、拠点ルームがたくさんあるのに、その配置をつくるのかなというふうに思います。しかし、現状の体制では研修に送り出すことも厳しいと考えますが、区の見解を伺います。あわせて、区の配置基準を変えるべきと考えますが、区の見解を求めます。
◎地域教育力担当部長
研修に送り出すための職員体制の件ですけれども、各委託法人につきましては、放課後児童支援員の資格取得などの研修に、職員を派遣していただいており、今のところ職員の配置が厳しいために、職員を研修に送り出せないというお話は、こちらでは承っていないというところでございます。また、職員配置についての考え方については、先ほど申し上げたとおりでございます。
◆山内えり
では、ぜひ私のほうでは非常に厳しくて、研修も厳しいという声を聞いておりますので、そのあたり実態について聞いていただきたいと思います。各あいキッズで、本当に6人体制、7人体制のところもありますので、聞いていただきたいと思います。
次に、処遇改善について伺います。
視察したあいキッズでは、非常に聞きにくかったんですが、お給料の面ですとか、処遇改善について、いろいろ聞きたかったものですから、お聞きしましたら、男性の職員の方で引かれて総額でひと月18万円というようなことを聞きました。十分ではないというふうに、私は考えていますし、何とかぜいたくしなければというようなお話もありましたけれども、そういう職員の方のお話もありますし、一方で事業者の方も男性の方は、特に将来的に仕事を継続することを考えると、特に結婚するときになると、家庭を持つとなれば、今のこういう給与体系では厳しいということで、退職をしてしまうという声も聞いていて、新たな人材を確保することも厳しいという声が事業者のほうからも伺いました。また、事業者からはあいキッズは処遇改善加算がないために、人材確保も厳しいという声も聞いております。人員確保が厳しいということに対する区の認識を伺いたいと思います。
◎地域教育力担当部長
人手不足が社会問題化しているのと同様、あいキッズの委託法人からは保育士など、有資格者の指導員の人員確保が難しいというお話を伺っております。現在のあいキッズの委託料の算定においては、処遇改善のための加算はなされておりません。あいキッズの現場を担う職員に対する適正な処遇については、必要に応じて検討していきたいというふうに考えてございます。
◆山内えり
それは、委託事業費の中に人件費も、それから本も、遊具も、ありとあらゆるものが委託費に盛り込まれていて、人件費を確保するためには、事業者の努力次第であるというふうに聞いております。人員配置にも影響が出ますし、先ほどお話もありましたけれども、保育士不足というようなことも、深刻になっておりまして、非常にあいキッズでの職員確保は厳しいということで聞いております。保育園の職員は処遇改善されて、まだまだ足りないんですけれども、処遇改善加算がついて処遇改善されていると聞いておりますけれども、あいキッズの職員については、いかがでしょうか。
◎地域教育力担当部長
あいキッズの委託料の算定においては、処遇改善のための加算というのはなされてございません。
◆山内えり
本来は、委託費に人件費が増額できるよう人員配置の基準を私は引き上げるべきと考えます。区として、職員が働き続けられるよう、少なくとも処遇改善加算を行うなど、予算措置を行う必要があると考えますが、いかがでしょうか。
◎地域教育力担当部長
同様のお答えになってしまいますけれども、あいキッズの現場を担う職員に対する適正な処遇については、必要に応じて検討していきたいというふうに考えてございます。
◆山内えり
保育の質が求められている中、保育士の処遇改善も図られています。小学生が放課後の大半を過ごす場、生活の場というのが、今、板橋区ではあいキッズとなっています。安全で安心できる場であるよう、これからの改善を強く求めて、次の質問に移りたいと思います。ありがとうございました。
次に、学校施設のあり方について、学校体育館の冷暖房化について伺いたいと思います。
まずは暖房についてです。
学校体育館の暖房設置は必要と考えているでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
学校の体育館の暖房設備についてでございますけれども、小・中学校の体育館は体育の授業で使用するほか、入学式や卒業式、各種発表会、部活動などに使用しているところでございます。暖房設備につきましては、学校運営上、必ずしも必須の設備ではないというふうに考えております。
◆山内えり
周年行事で私も今回、各学校14校たくさん回らせていただきました。本当に、学校によって体育館の暖房設置状況はさまざまでして、周年行事で寒い場合はカイロが準備されている学校もあって、そういうときはほっとできたんですけれども、非常に寒かったり、長時間いられない、暖房を設置してほしいという地域の方の声もたくさんいただきました。板橋区の現状を確認しましたら、小学校では52校中26校で暖房設置されています。中学校においては、23校中5校で設置されています。なぜ、現状の設置にとどまっているんでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
体育館のような大きな空間を暖房するためには、大型の暖房機器を複数台設置する必要がございます。重量のある機器を設置するための構造的な対応が必要となっております。そのため、大規模改修や改築時の機会を捉えて、構造的な安全性などにも配慮しつつ、設置を進めているところでございます。
◆山内えり
ことしは特に寒い日が続きまして、そうすると学校行事は寒い、設置ないところはぶるぶると震えながらやっているんでしょうか。もう、みんな本当に寒いというお話を聞いているんですけれども、そうすると暖房が設置されていないところは、どのように対応しているんですか、どうしているんでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
大型の暖房設備がついてない学校につきましては、暖房機器を配置するなど、対応をとっているところでございまして、学校行事の際の対応は各学校の個別の対応に委ねているところでございます。
◆山内えり
ストーブの配置ができるところはいいんですけれども、必ずしも全ての学校に、そういったストーブが配置されているというふうには聞いておりませんで、学校自体は地域における防災拠点ですし、地域の心のよりどころという役割も果たしていると思います。また、学校体育館は防災の拠点としての場所であるという視点から、防災倉庫についても伺いたいと思っているんですが、防災の備蓄倉庫には暖房器具は準備されているでしょうか。
◎危機管理室長
暖房器具の備蓄についてのご質問でございます。
避難所運営に当たりましては、その前提としてライフラインの途絶を想定しております。したがいまして、防災備蓄倉庫に毛布や防寒のためのシート、使い捨てカイロを備えておりますが、ガス、電気、灯油等の燃料やライフラインによる供給を必要とする暖房器具は備えていないところであります。
◆山内えり
そうしますと、災害時にそういう避難で体育館を利用する場合、災害時の暖房の対応については、現状、今、区ではどのように考えていますでしょうか。
◎危機管理室長
学校によっては、体育館や教室に暖房設備が整えられているところもございますが、震災時に停電が発生した場合には、使用することはできません。したがいまして、寒い時期に災害が発生し、避難所での避難を行う際には、まず各個人が防寒のために必要な装備をして、避難所に向かっていただく必要があると考えております。その上で、避難所に備蓄をしております間仕切りのパネル等を活用し、必要な方には防寒シートや使い捨てカイロを使って暖をとっていただくということになると思います。
◆山内えり
過酷な場所になるんだなというふうに、今、聞いて思いました。本当の災害時ですから、当然、ガスも電気も水道もとまるということは、私も覚悟できますし、イメージもできます。しかし、本当に究極な状況に食べる物、飲む物はあるにしても、今のお話だと各個人が防寒の準備をして避難所に行くということが、果たして本当にできるのかなというのが、ちょっとお話を聞いて心配です。せめて、学校体育館にも災害時に暖房器具の設置を求めますが、区の見解を伺います。
◎教育委員会事務局次長
暖房機器の設置につきましては、先ほどと同じになりますけれども、大規模改修や改築時の機会を捉えて、構造的な安全性などにも配慮しつつ、設置を進めていきたいというふうに考えております。
また、喫緊の課題として、普通教室や特別教室等の校舎内の冷暖房機器の更新業務が控えているほか、校舎の非構造部材の安全点検などもあり、まずはこちらの業務を優先してまいりたいと現在は考えております。
◆山内えり
先ほどの話ですと、ストーブがあるところもあるというお話でしたので、大規模改修を待つとなると、まだなかなかそういった計画が進んでいないし、見えてこない中で、それで大規模改修や改築を待つという姿勢でいいのかというふうに思います。ぜひ、前向きな検討をお願いしたいと思います。
次に、冷房について伺います。
学校体育館の冷房設置については必要と考えているでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
学校体育館の冷房施設についてでございますけれども、学校運営上、夏季は長期休業期間があるほか、夏季の体育の授業も水泳授業を中心に行うなど、暑い時期の体育館使用は限定的であること。また,扉等を開放することにより、換気が図られることなどから、冷房機器の設置の必要性は現時点では低いものというふうに考えております。
◆山内えり
では、お聞きしましたら志村一中のみ冷房完備となっているというふうに聞いていますが、それはどうしてでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
志村第一中学校の体育館につきましては、平成5年に学校敷地北側から現在の西側に移転改築したものでございます。移転した際に、既に隣地に住宅が密集、近接しており、年間を通して扉等を開放して体育館を使用することが難しい状況だったことから、冷房機器を設置しているものでございます。
◆山内えり
今、そういうさまざまな理由があって、特別に対応したとは思うんですけれども、では、ほかの学校では対応はできないんでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
冷房機器の必要性は低いこと、また志村第一中学校ほど民家と近接している学校が見受けられないことから、他の小・中学校では冷房機器の設置は現在のところ考えておりません。
◆山内えり
先ほど、夏休みの話ですとか、限定的ですとか、夏はプールがあるとかいうお話がありましたけれども、近年5月ぐらいから10月ぐらいまでは、非常に暑い日があると思っています。夏休みに限らず、熱中症の話題もこの間報道されています。昨年、私すごく暑いなと思って、5月の夏日の気温をちょっと探してみたら、25度以上の夏日が5月だけでも17日間ありました。特に、5月21日には31度となっておりましたし、気象庁では平均気温が高かったというふうに5月を捉えています。熱中症などの対応については、区としては、どのように考えているでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
夏の熱中症対策につきましては、熱中症対策の必要性は十分認識をしております。夏季の体育館利用は限定的でございますけれども、利用する際には適宜休憩をとったり、水筒等を持ち込み、こまめな水分補給を心がけるなどして、熱中症対策には十分な配慮してまいります。
◆山内えり
こまめにできればいいんですけれども、非常に暑くなったり、いろいろなこの間、学校での熱中症での事故を聞きますと、本当により十分な対策が求められていると思います。
では、体育館に冷房設備がない、志村一中にしかないということでしたが、扇風機や送風機の設置はあるんでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
体育館への施設的な対応として、扇風機、送風機を設置している学校はございません。各学校において、個別な対応として扇風機を持ち込んで活用している学校があるようですけれども、教育委員会としては把握をしてない状況でございます。
◆山内えり
そうすると、非常に夏の運動といいますか、外も暑い、中も暑いということで、生徒さん、児童の体育といいますか、そういう日常の活動、教室以外では非常に厳しいんだなというふうに思います。夏の気温上昇、今、深刻で熱中症の問題も毎年取り上げられています。先ほど、防寒のグッズについては、備蓄倉庫にもあるということでしたけれども、猛暑の備えについては、各防災備蓄倉庫の備品を見ても、ほとんどありませんでした。私は、区として改善を求めたいと思います。また、少なくとも学校体育館における冷房設置の考え方を設けるべきと考えますが、区の見解を求めたいと思います。
◎危機管理室長
災害時における避難所につきましては、在宅での生活が困難な方に既存の区有施設のスペースを活用して、命をつないでいただくための場所であり、温度のコントロールの面も含めまして、他者との共存、共同生活を送らなければならないということ。また、プライバシーの観点等から、決して快適であるとは言えない環境でございます。その上で、猛暑ということですので、夏に避難所の必要が高くなる場合には、通風の確保とともに、熱中症予防のための十分な給水を呼びかけるなど、地域住民による各避難所の運営の中で工夫して対応していただきたいと考えております。
また、多くの区民に、このような事実を認識していただき、できる限りということではないんですが、可能な範囲で在宅避難ができる備えをしていただけますよう周知し、訴えていきたいと思っております。
◎教育委員会事務局次長
学校体育館の冷房機器につきましては、暖房機器より、さらに必要性が低いと考えております。学校施設につきましては、校舎の冷暖房機器の更新など、ほかに喫緊の課題が山積していることなどから、現状においては導入に向けた方針を立てるという考えはございません。
◆山内えり
危機管理のお話ですと、本当に在宅で避難ということなんですね。非常に、避難所での生活は過酷ということは、今回本当にお話を聞いて思いましたし、ただやはり区はしても、在宅で過ごせる方はいいんですけれども、やはり避難所に来ざるを得ないような環境の方、ひとり暮らしで誰かの手助けがなければいけない方もおられると思いますので、ぜひそのあたりは予算措置も含めて検討いただきたいと思います。
また、冷房の設置については、今低いというお話でしたけれども、ぜひ熱中症の問題ですとか、児童・生徒の健康を考えた上で、早急な少なくとも考え方については持っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、特別支援教室の条件整備について伺います。
特別支援教室の拠点校が、新年度から現在の6校から13校にふえると伺いました。拠点校がふえることは、教員が巡回する学校が減るので、一定の前進と考えます。新たな拠点校7校には、教材や教具を置くスペースは整備できているでしょうか。また、専用室の確保はできているでしょうか。
◎教育委員会事務局次長
特別支援教室の整備についてでございますけれども、新たな拠点校の教材、教具を置くスペースにつきましては、現在の棚等を活用することで整備ができると考えております。専用室の確保につきましては、新たな拠点校7校のうち、5校に専用室が確保できておりますけれども、2校は他の教室との兼用でございます。特別支援教室の利用時間と、他の用途での使用時間が重ならないよう工夫をして、対応してまいりたいというふうに考えております。
◆山内えり
新しく7校の学校で拠点校開始ということで、1人の先生が巡回する学校が減るということで前進なんですけれども、やはり今お聞きしたように、2校については、まだ専用室の確保が難しいということでしたので、ぜひそこは使えるように対応していただきたいと思います。
区の資料によりますと、52校中19校で専用室の確保がまだされておらず、PTAの教室ですとか、図書室などと兼用しているために、スペースが小さいとか、備品を置いておくことが難しい。またパーテーションなどで部屋を仕切っているために、対応はしているものの隣の声が聞こえるなど、まだまだ課題があると思っております。区として、巡回校では兼用室であることで、どんな課題があると考えているでしょうか。また、弊害が生じているとすれば、どんな弊害が生じているのか、お示しください。
◎教育委員会事務局次長
巡回校の状況でございますけれども、個別指導の際には、簡易パーテーションを使用し、他の児童の指導が見えないようにしております。ただし、兼用室の場合には、他の目的で部屋を使用する際、机やパーテーションの位置を変えたり、特別支援教室での指導の際には、視覚的な妨げになるものでカバーをしたりするなど、環境の変更作業が課題となっております。簡易なパーテーションにより、音に関して完全に遮ることができないため、教室のスペースが小さい場合には、音に敏感な児童については、指導に集中しづらいなどの弊害は考えられますけれども、その場合は他の教室へ移動するなどの措置をとっております。
◆山内えり
そういう措置ですと、本当に教員もどこの部屋があいているか確認するですとか、子ども自身もいわゆる授業に集中することが難しいということを考えると、やはり専用室のある学校と、兼用室でやらざるを得ないところに差が生じるということは、私は課題だと思います。
また、視覚的に敏感な児童への配慮については、そういうパーテーションでやられているということですけれども、聴覚の部分に敏感な児童には、非常に厳しい環境だというふうに思います。私は、全ての学校において、特別支援教室の専用室の確保を求めます。専用室の確保に向けた今後の計画をお示しください。
◎教育委員会事務局次長
各学校の余裕教室の状況によっては、特別支援教室の専用室の確保ができない学校があるため、全ての学校において、専用室の確保は現在困難な状況になっております。専用室確保に向けた今後の計画については、現在は検討してない状況でございます。
◆山内えり
検討していないと言われてしまうと、すごく困るんですけれども、視覚的に敏感な児童や音に敏感な児童、また読み書き、計算など、本当に障がいを持っているお子さんの状況というのは、一人ひとりさまざまです。集中力が途切れてしまったり、教室を出てしまうとか、本当に一人ひとりさまざまで教員の先生も困難な中で、特別支援教室をやっているというふうにおっしゃっています。私は、今後の計画をつくるべきと思いますが、改めて見解を求めたいと思います。
◎教育委員会事務局次長
校舎の改築や大規模改修の際には、積極的に専用室の確保に努めたいというふうに考えております。その他の学校につきましては、児童数増加への対応など、余裕教室の状況が違うため、現在のところ、計画の策定については難しい状況であるというふうに考えております。
◆山内えり
また、改修ですとか、改築を待つとなると、今まさに授業を受けている子どもたちのことを考えると、それでいいのかというふうに私は思います。早急に、計画をつくるべきと思います。現在、1人の先生が受け持っている学校は4校から5校と聞いておりますけれども、新年度からはどんなふうになりますでしょうか、お示しください。
◎教育委員会事務局次長
新年度になりまして、新拠点校が整備されますと、現在の5校程度の学校数から3校から4校になると考えております。今年度、企画しまして、拠点校を6校から13校にふえるということになることから、巡回校数は減少するというふうに考えられます。
◆山内えり
この間、毎日、先生が4校から5校に行っているときは、毎日、違う学校に行くということで、非常に自分の所属の学校がどこになるかわからないというようなお話も聞いておりました。今度、新年度から3校から4校ということで、やや減るということで、それについては1人の先生の受け持つ学校が減るということで、少し安心していますけれども、ただ東京都の今配置基準が児童10人対して、教員1ということで決まっているために、これ以上拠点校をふやすと、ベテランの先生と新任の先生がペアで巡回すること自体が難しいというようなことも聞いて思います。そうであるならば、私は板橋区として、区として加配するなど、児童一人ひとりにあった指導ができるように、改善を求めたいと思います。今後、そういう検討をお願いしまして、次のほうに移らせていただきます。ありがとうございます。
最後に、公共施設の個別整備計画について伺います。
2015年5月に策定されました個別整備計画ですけれども、この間、議会でもさまざま委員の方から各論について、いろいろな意見が述べられて質問もありました。私は、まず児童館について伺いたいと思います。
2016年から児童館については、38館から26館へと12館が廃止されて、跡地の利用はさまざまになっております。整備計画には、保育関連施設、関係施設として活用というふうにありまして、地域の方や多くの区民の方、待機児対策として活用されるならやむを得ないということで、思ってきた方も多くいらっしゃると思います。例えば、加賀の児童館のように、民間の保育所として整備されたところもありますけれども、旧南児童館などはいまだに暫定利用というようなことで、雨の日に使うですとか、それから保護者会のときに使うというようなことで資料をいただきました。7園は隣接する保育園のそういう保護者会、その他の行事での利用や、雨の日の利用にとどまっていることもわかりました。こうした暫定的な利用となっている状況に対して、区は適切と考えているんでしょうか、区の認識を伺います。
◎子ども家庭部長
平成27年度末に廃止されました児童館12館のうち、4館は今おっしゃいましたような、児童館跡地への民間保育所の誘致、それから生涯学習センターへの用途変更を行いました。さらには、区立保育園の定員拡大のための活用などを行いました。その他の8館につきましては、併設しております区立保育園の一部として利用しているところでございます。区立保育園の利用状況といたしましては、雨の日を中心にクラス活動における運動的な遊びなどに利用しているほか、保護者会などのさまざまな行事、その他、倉庫として活用しているという状況にございます。
平成27年度末の児童館廃止に当たりまして、個別整備計画に示されました保育関係施設として活用、これを前提としながら、建築物の耐用年数等考慮した改築予定時期、併設保育園の保育環境、周辺地域の待機児童の状況、改修に要する費用対効果と、これらを勘案いたしまして、跡利用の検討を行ってまいったところでございます。保育園で不足していた事務スペースや更衣室として利用するとともに、雨の日には保育園の園庭や公園の利用ができない中、旧児童館を活用した運動遊びが可能になったということでございます。保育運営としては有用でございまして、現時点では適切な活用、利用であると考えてございます。
◆山内えり
今、倉庫で使っているようなところもあるというふうにお聞きしましたし、保護者会というようなことで、聞いていますけれども、保護者会といっても年に1回から2回というところもあると聞いています。ほとんど活用されていないのではないかと思っておりまして、せっかくの施設が使われていないというふうに、私は考えています。こうした暫定利用というのは、いつまで続くんでしょうか。今後の計画について、お示しください。
◎子ども家庭部長
個別整備計画におきまして、保育関係施設として活用を検討するとされました旧児童館につきましては、平成28年度以降も待機児童の状況を踏まえ、併設保育園定員拡大の検討を行ってきたところでございます。赤塚新町児童館以外の旧児童館は、施設形状、あるいは改修費用等を総合的に勘案いたしました結果、待機児童と待機児対策としての活用は、なかなか困難な面がございました。
一方、今年度、西台保育園におきましては、1階正面玄関の位置を変更するため、2階の旧児童館の一部に保育園のホールを移設し、施設の機能向上を図ったところでございます。また、美術館の大規模改修工事に伴い、平成30年6月からは事務室を一時的に旧高島平あやめ児童館に移設するなど、新たな行政需要にも対応しているところでございます。旧児童館につきましては、保育施設の一部として利用しつつ、今後とも保育施設の老朽化の状況を踏まえ、一時預かり保育などの区立保育園の機能充実への活用ですとか、あるいは全庁的な施設の需要等を勘案しながら、跡利用に関して、総合的に検討を進めてまいる予定でございます。
◆山内えり
先日、配付された平成29年度の区民意識・意向調査を見ましたら、区民の切実な声が集約されています。例えば、地域において安心して子育てできるために重要だと思う問いには、子どもが安心して遊べる場所があるということが45%を超えて2位となっています。また、子どもの貧困対策で重要だと思うものという問いに対しては、子どもの居場所づくりが経済的支援の充実と並んで1位となっています。この結果から見ても、子どもの居場所が切実に求められていることがわかります。今後の計画が未定のところは、まだ児童館として使えたのではないでしょうか。次の計画がないのに、どうして児童館を廃止したんでしょうか。
◎子ども家庭部長
児童館につきましては、これまで利用の中心でありました小学生の放課後の居場所、遊び場、これがあいキッズに移行したということでございまして、一方で乳幼児親子の支援、これが非常に重要な課題として浮かび上がってきたということから、地域の子育て支援拠点として役割を転換し、乳幼児親子の居場所機能、あるいは相談機能を拡充した新たな児童館として再構築をいたしました。
また、新たな児童館の配置数につきましては、公共施設の整備に関するマスタープランにおける施設総量の抑制等の基本方針を踏まえ、利用者数の精査、あるいは施設の配置バランス等々に配慮し、適正配置を行ったというふうに考えてございます。
◆山内えり
今、適正配置ですとか、総量の抑制ということがありましたけれども、平成27年度の児童館の利用状況を見ましたら、毎日、各児童館平均ですけれども、1日73人が利用していたことがわかります。新たにキャップスという形になって、児童館には廃止された児童館を利用していた方が、今ある26館のほうに集中していることもありまして、利用者増となって来場者に制限をかけざるを得ない児童館もあるというふうに聞いています。私は、非常に問題だと思います。ぜひ、こうした状況についても、きちんと目を向けていただきたいと思います。
そして、個別整備計画においては、児童館以外にも集会所やいこいの家など、多くの公共施設の廃止計画や複合化、統合の計画も示されました。特に、集会所については、既に9か所が廃止となっています。また、3月31日までには大谷口と蓮根第二集会所が廃止ということで資料をいただきました。とりわけ、区民から集会所の施設の存続や廃止撤回を求める多くの陳情が出されています。区民のこうした声を、区はどう認識しているでしょうか。�
◎区民文化部長
陳情者の多くの方々は、集会所が廃止されることによりまして、他の集会所を利用することが現在よりも不便になるために、存続、廃止撤回を求めているということは理解できます。ただし、この個別整備計画策定の趣旨は、老朽施設の維持管理、または更新には大きな財政負担が必要であり、将来の財政状況に見合った施設総量へ抑制しつつ、施設の質を充実させ、効率的・効果的なサービス提供により、魅力ある公共施設へと再構築するものです。集会所につきましては、適正規模・適正配置に向けた方針を定め、公園の建蔽率超過、建物の老朽化等を勘案し、おおむね半径500メートルに1か所を設置することを基本としております。区としましては、集会所周辺施設の代替利用など、利用者のサービス低下をできる限り抑え、地域や利用者の意向に配慮しつつ、今後も個別整備計画について、ご理解、ご協力が得られるよう説明を行い、計画を進めてまいりたいと考えております。
◆山内えり
既に、もう9か所が廃止、3月31日までには2か所の廃止ということで、11か所の廃止が決まっています。また、幸町集会所ですとか、清水町など、陳情が出て存続を求めている陳情が出ている集会所に関しても、いただいた資料を見ますと、平成30年度までに廃止を予定しているということで、7か所の集会所の廃止の予定もあるというふうに伺っています。私は、きちんと区民の声を聞いて、施設は使うという姿勢でいていただきたいと思います。この間、議会でも各委員から、こういう見直しを求める質疑も多く出されました。計画のあり方やつくり方に問題があったのではと考えます。区として、どのように捉えているでしょうか。そして、区は人口の推計の見直しを行おうとしていますが、個別整備計画自体、私は見直すべきと考えますが、区の見解を求めます。
◎政策経営部長
個別整備計画の見直しについてのご質問でございます。
個別整備計画の趣旨につきましては、先ほど区民文化部長のほうからお話したとおりでございます。長期的な総人口の推移や、年齢構成の変化を踏まえますと、将来の経営資源が実質的に縮小していくことが想定されるところでございます。そのような中、持続可能な区政を実現し、継続的に行政サービスを提供していくためには、施設の総量抑制を初めとする公共施設の整備に関する基本的な考え方にのっとってやっていきたいと思ってございます。その考えは、今後も変わらないものでございます。その上で、計画策定後の状況変化、人口ビジョンの部分もございますが、適切に対応するため、個別整備計画の改定を行いまして、さまざまな課題の解決に努めていきたいと思ってございます。
◆山内えり
私は、本当に使える施設が倉庫になっていたり、あいている状況については、本当に地域の皆さんからももったいないという声を聞きますし、本当にそういう使える施設を、どうして区民のために利用できないのかというふうに思っています。廃止ありきではなくて、まだ使える集会所は区民のために、そして公共施設は区民のために使用するということを強く求めて、私の総括質問を終わります。ありがとうございました。