非核平和都市宣言した文京から平和の発信を
原子爆弾が世界で初めて広島に投下された1945年8月6日から78年目の夏を迎えました。人間を無差別に焼き尽くす核兵器の非人道性は、被爆者自らの証言と平和を求める運動が力となり明らかにされ、2021年に核兵器禁止条約を発効させました。核兵器の開発、実験、使用、使用の威嚇を国際法の上で「違法」とする条約は画期的です。
しかし、唯一の戦争被爆国である日本の政府は核禁条約に参加せず、広島サミットでは核兵器が「防衛目的」であり「侵略を抑止し、戦争と威圧を防止」すると核抑止力論を宣言しました。
広島の被爆者であるサーロー節子さんは「7人の各首脳が広島まで来てこれしか書けないとは胸がつぶれるようです。死者に対する大きな罪だ」と語りました。
金子区議は6月の本会議で区長に「非核平和都市宣言し、平和首長会議にも加わる自治体の首長として、サーローさんの言葉をどう受止めたか」と質しましたが、区長は「個人の見解に意見を申し上げる考えはない」とし、国に条約参加を働きかけることも拒否しています。
核兵器禁止を求める声や思いを一人一人が発信することの大事さが原爆投下78年目に際立っています。